勉強のモチベーションの上げ方は?下がる原因や理想的な環境についても解説

やる気の出し方

2023.07.07

ファミリー 代表 寺井俊行

こんにちは!家庭教師のファミリーです。

 

「子どもがなかなか勉強しようとしない」「勉強するよう声をかけても言い合いになってしまう」など、子どもの勉強について悩みを持つ保護者さまは多いでしょう。

 

子どもに勉強をさせるには、勉強に対するモチベーションを上げることが大切です。

モチベーションが上がれば、自主的な勉強を促すことができます。

 

では、このモチベーションを上げるには、どのような対策を取れば良いのでしょうか。

 

今回は、勉強のモチベーションの上げ方について解説します。

 

 

 

 

「勉強をしない・進まない」モチベーションが上がらない原因は?

「声をかけないと勉強をしない」「勉強がなかなか進まない」など、子どもの勉強に対するモチベーションが低い原因としては、次のようなことが考えられます。

 

  • ・勉強のやり方・進め方がわからない
  • ・やっても成果が出ない
  • ・勉強に集中できる環境が整っていない
  • ・勉強の意味や目的が分からない

 

各原因について詳しくご説明しましょう。

 

 

 

勉強のやり方・進め方がわからない

学校では「ここまで覚えておきなさい」「ここはテストに出るから勉強しておくように」などと言われますが、子どもにとっては実際にどうすればよいかわからないということがあります。

 

教科書を読めばよいのか、ノートに写せばいいのか、決められた範囲を覚えるという目的は理解できても、どうやって覚えるのかという方法や手段がわからない子どもはかなり存在します。

 

 

勉強していない様子だけを見て「勉強しなさい!」と叱るのは、あまりにもかわいそうですし、やる気をなくすキッカケになるので注意しましょう。

 

 

 

やっても成果が出ない

自分なりに勉強はしているのに、なかなか覚えられない、テストで良い点数が取れないといった経験を重ねることで、自信をなくしたり、諦めたりすることがあります。

 

最初は楽しくやっていた勉強なのに、徐々に難しくなってきてわからないことが増えてくると勉強のペースが落ちて、やがて立ち往生してしまうことはよくあります。

 

それを放置したままにしておくと、どんどんわからなくなって悪循環に陥ることになります。

 

そうなってしまうと、自分には能力がないと自信をなくしたり、どうせやってもテストで良い点数が取れないからやっても無駄だと諦めたりします。

 

「やればできる」と思っていたのが「やってもできない」となっているわけですからモチベーションが下がるのも当然と言えるでしょう。

 

 

 

勉強に集中できる環境が整っていない

勉強に集中できる環境が整っていないと、勉強に対するモチベーションは上がりません。

 
ゲームや漫画、スマホが近くにあったりテレビがついていたりする状況で、それらの誘惑に勝つのは難しいもの。

いざ勉強しようと机に向かっても、長時間集中を保つのは難しいでしょう。

 

 

 

勉強する意味や目的がわからない

「何のために勉強しているのか」よくわからない状態では、子どもは勉強へのモチベーションを上げることができません。

 

「将来困るから」「みんなやっているから」「子どもは勉強するもんだ」などと一方的に言われても、賢い子どもほど意味がわからずに押しつけに反発したりします。

 

「宿題を終わらせるため」「テストがあるから」などという直近の目的のために勉強をするのではなく、勉強することの意味や目的を理解することが、モチベーション向上に繋がります。

 

 

 

 

勉強のモチベーションの上げ方をチェック!

勉強をする子

ここからは、勉強に対するモチベーションを上げるための具体的な工夫をご紹介します。

 

自主的に勉強していない、モチベーションが下がっていると感じたら、「サボっている」「怠けている」と決めつけずに、モチベーションが下がっている背景を探るように、子どもとじっくり向き合い、まずは話を聞いてあげましょう。

 

その原因が先述した4つのどれかに当てはまるようであれば、次のような対応をおすすめしますので参考にしてください。

 

 

 

勉強のやり方・進め方で困っていることが原因の場合

実は勉強のやり方、覚え方といったことは学校ではきちんと教えてくれません。

 

教科書にも覚える内容は書いていても、勉強の仕方や覚え方が書かれているわけではありません。

 

たまたま、自分で考えて上手にできる場合や自分なりに調べて出来る場合もありますが、実際には親や塾・家庭教師の先生などから教わることがほとんどのようです。

 

具体的にどう困っているのか、今まではどうしていたのかを聞いてあげたうえで、覚え方を教えてあげたり、テスト前に何をしたらよいのかを教えてあげることが重要です。

 

その際の注意点としては、やり方を教えっぱなしにしないということです。

 

〇〇のようにやってね!と教えても、すぐに呑み込めない場合もありますし、うまくできない場合もありますので、教えたことがきちんとできているかどうかを一緒に見ながら確かめてあげましょう。

 

うまく教える自信がないという場合や、忙しくて一緒に見てあげる時間がないという場合には家庭教師などに依頼して丁寧に教えてもらうことも検討されてみてはいかがでしょう。

 

勉強は毎日やることなので、ちょっとのことでつまずいてしまうと、それ以降は雪だるま式にどんどん傷口が大きくなってしまいます。

 

まだ小学生だから、受験まで時間があるからと高をくくっていたのでは取り返しのつかないことにもなりかねませんので、最近勉強が進んでいないようだと気づいたときにすぐに対応しましょう。

 

 

 

やっても無駄だと半ば諦めていることが原因の場合

この場合、勉強に対して完全に自信をなくしています。

自分なりにはがんばったのに結果が伴わないので、もうどうしていいのかわからないという状態です。

 

このケースでは、励ましても、褒めても事態は解決しません(本人はどうしていいのかわからないのですから)。

 

まずは、今までどのようなやり方で勉強していたのか、じっくり聞いてあげましょう。

その上で、何が間違っていたのか原因を本人に理解してもらい、次にどうすればよいのか具体的な方法を教えてあげてください。

 

その時の注意点は、「何でそんなやり方してるの?バカね」などと小ばかにしたり、頭ごなしに否定したりしたのでは、イヤな感情が強くなってしまい、素直に聞き入れようとしてくれません。

 

子どもというものは「毎日初めての連続で成長している」ということを頭に入れながら、「こんなことも知らないのか!」ではなく、「こうしたらできると思うよ」となるべく優しくアドバイスするように接してあげましょう。

 

とはいえ、最初はよくても何度も頻繁に教えなくては先に進まない状態となっては、つい感情的に怒ってしまうことも親子間ではよくあることです。

 

親子だからこそ、甘えが出てしまい、気遣いを忘れて、ついひどいことを言ってしまい、それ以降は一切聞いて来なくなったというケースも珍しくないです。

そんな時は、親の代わりに教えてもらうよう第三者に依頼してみるとよいかもしれません。

 

 

 

勉強に集中できる環境じゃないことが原因の場合

集中して勉強するべき時間に、集中を邪魔するもの(ゲーム・漫画・スマホ等)がある場合は取り除く必要があります。

 

一方的に取り上げたり、禁止したりするのではなく、子どもと話し合ってお互いに納得の上でルールを決めましょう。

 

学校から帰ってきてから寝るまでの時間の中で、勉強する時間は比較的短いはずですから、1〜2時間の勉強する時間中は目に見えるところ、手の届くところには邪魔するものを一切置かないというルール1つだけ決めましょう。

 

ルールを破ったらペナルティを作っておくというのも継続するためには効果的です。

 

環境づくりに関しては、次の章でも詳しくご紹介します。

 

 

 

勉強する意味や目的を見失っていることが原因の場合

最初から勉強する意味や目的をわかって勉強している子どもはいません。

いたら逆に恐ろしいくらいです。

 

最初は、「やったらできた!」「だんだんわかるようになった!」というように、できることが増えたり、やればやるだけわかるようになることが、純粋にうれしい、楽しいのです。

 

そして、「もっと知りたい」「もっとできるようになりたい」とやっているうちに徐々に学年が上がり、勉強する内容も難しくなっていきます。

 

今までは簡単にクリアしてきたことが、そうもいかなくなってきます。

その時に、何度もチャレンジしたり、努力したり、工夫したりと忍耐力が必要になります。

 

すんなりクリアできないことは大変に辛いことですが、その辛さをはね返す源になるのが、勉強している意味や目的です。

 

「今やっている勉強は辛いし、大変だけど、〇〇のためなら頑張れる!」という〇〇が子どもには必要なのです。

 

そして、この〇〇というのは子どもによって様々あり、ご褒美なのか、誰かなのか、将来の夢なのかわかりませんが、必ずそういう時がやってきますので、今がその時だ!と思い、じっくり子どもと向き合って〇〇に入るものを一緒に探してみてください。

 

 

 

 

勉強のモチベーションを上げる環境づくりも重要

勉強のモチベーションを上げるには、環境づくりも重要です。

 

ここでは、環境づくりのポイントについてご紹介します。

 

 

 

モチベーションを上げる環境を作るには

勉強へのモチベーションを上げる環境を作るには、以下の3つの方法が有効です。

 

  • ・勉強の妨げになるものを排除する
  • ・周囲の音を気遣う
  • ・学校など部屋以外の場所もたまに活用してみる

 

詳しく見ていきましょう。

 

 

勉強の妨げになるものを排除する

まずは、勉強の妨げになるものを近くから排除しましょう。

 

たとえば、ゲームや漫画、スマホなど。

このような遊びの誘惑が近くにあると、子どもは勉強に集中できません。

勉強している間は部屋の外に出しておく、保護者が預かるなど、一旦手の届かない場所に移動させましょう。

 

また、机の上を整理整頓しておくことも大切です。

いつでも勉強を始められ、勉強だけに集中できるよう、余計なものは机の上から片付けておくようにしてください。

 

 

周囲の音を気遣う

勉強をする際には、周囲の音にも配慮する必要があります。

兄弟が遊んでいたりテレビがついていたりと、周りに気を散らす音がある場合、他の情報が耳に入ってきて、勉強の内容が頭に入りにくくなります。

このような音を排除するのが難しい場合には、耳栓を使用しても良いでしょう。

 

また、BGMとして静かな音楽を流すのもおすすめ。

他の騒音が気にならないよう紛らわせることもできますし、歌詞のない落ち着いた音楽であれば、子どもの気を散らすことはありません。

 

適度な音楽があることで、むしろ集中力を高めることも可能でしょう。

 

 

学校など部屋以外の場所も活用してみる

家では勉強へのモチベーションが上がらないという場合には、放課後の学校などの利用も検討してみても良いでしょう。

 

特に学校や図書室は自宅と比べて静かで、勉強しやすい環境が整っています。

周りの人も勉強したり本を読むことに集中したりしているため、モチベーションも上がって、勉強に取り組みやすいでしょう。

 

 

 

 

勉強が「ニガテ」「キライ」となってしまったら…

モチベーションが上がらないどころか、もはや勉強に対して完全に苦手意識をもっていて、どうにも手がつけられない状態になっている場合は、思い切って別の方法を試しましょう。

 

こうなると本人のやる気の問題ではなく、自力脱出できない状態なわけですから、ここは教育のプロである家庭教師に依頼することをおすすめします。

 

学校では毎日、勉強が進みますので一日でも早く今の状態を抜け出すことができれば、その分、取り戻す範囲も少なくなりますので、本人の負担が軽減できます。

 

家庭教師ではなく塾ではダメですか?と質問されることが多いのですが、結論から言えばこの場合は塾ではダメなんです。

 

学校の授業について行けない場合に塾に通わせても学校と同じ状態になって、まったく効果は得られません。

 

すでに自力脱出できない状態の場合は、つまずいたところまで戻ってから、やり直す必要があります。

 

また、勉強のやり方や覚え方を身につけるまでじっくりマスターしてもらう必要もあります。

 

そうやって自力で脱出できるスキルを本人のペースに合わせて教えられるのは1対1で向き合う家庭教師が効果的なのです。

 

家庭教師のファミリーでは、認定プロ教師がお子様の特性に適している学習対策を無料で診断・解説しています。

 

どこでつまずいているのか?今後はどのような学習対策が合っているのか?実際にどのように指導してくれるのか?無料カウンセリングでは心配なこと、不安なことを納得いくまで解決してくれます。

 

詳しい内容につきましては家庭教師のファミリーまでお問い合わせください。

また、実際にプロ教師の授業を体験してみたいという方は、無料体験をご利用ください。

 

著者ファミリー 代表 寺井俊行

大学生の家庭教師が主流の中、顧客からのより専門的で高度な要求に応えるため、教師のプロフェッショナルとして、質の高い授業を提供。

常にハイレベルな授業を提供できるように、日々指導法や教材の研究等を行い、また、大学生や一般の家庭教師に対して研修や授業のアドバイスを行うことで、ファミリー全体の授業スキルの向上を図っています。

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