賢い子に育つ親の特徴は?共通する家庭環境・教育方針を解説!

勉強のコツ

2024.09.02

ファミリー 代表 寺井俊行

こんにちは!家庭教師のファミリーです。

 

子どもの将来を思い、「できれば賢い子に育ってほしい」と願う保護者さまも多いことでしょう。

 

実は、賢い子に育つ親の特徴、家庭にはいくつかの共通点があることをご存じでしょうか?

 

ここで言う”賢い”とは、単に学力が高い、知識が豊富など”認知能力が高い”という意味ではありません。

認知能力が高いことに加えて、想像力・判断力・表現力にすぐれ、高い精神性と社会性といった”非認知能力”も兼ね備えている子を【賢い子】と定義してご説明します。

 

賢い子が育つ家庭を見ていると、家庭環境や教育方針、子どもへの接し方にいくつも共通している点があり、今からでも取り入れて実践できることがたくさんあります。

 

今回は、賢い子に育つ親の特徴や家庭の共通点と、子どもへの接し方についてお話ししていきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

 

 

 

 

賢い子に育つ親の特徴は?共通する家庭環境や育て方

冒頭でもお伝えしましたが、今回お話しする「賢い子」とは、学力など認知能力が高いことに加えて、想像力・判断力・表現力にすぐれ、高い精神性と社会性といった”非認知能力”も兼ね備えている子どものことです。

 

そのような子どもたちは親からの遺伝もあるのかも、気になりますよね。

 

どういった親に育てられ、どんな家庭環境で育つと賢い子になりやすいのか、という点もあわせてお伝えしていきます。

 

 

 

頭の良さは遺伝もある?

結論から述べると、頭の良さは全て遺伝子で決まるものではありません。

 

専門家の研究では、知能は先天的な要素(遺伝)よりも、後天的な要素に大きく影響を受けることがわかっています。

 

つまり、置かれる環境や保護者の接し方によって、子どもの知能は高くも低くもなり得るのです。

 

だから安心してくださいと言いたいところですが、その分、逆に親の責任も重大ということが言えるのかもしません。

 

 

 

賢い子に育つ親の特徴・家庭の共通点とは

家庭教師のファミリーでは、創業から22年間、さまざまな家庭と関わってきましたが、賢い子に育つ親の特徴・家庭環境には以下のような共通点が見られましたので、いくつかご紹介します。

 

  • ・子どもを子ども扱いせず、人として尊重している
  • ・子どもを怒鳴りつけたり、手を出したりすることは決してしない
  • ・子どもをコントロールしようとせず、常に子供の意志を尊重している
  • ・親の善悪の価値観を小さい頃から伝えている
  • ・自分のことはなるべく自分でさせている(成長とともにできることを増やす)
  • ・自分でお金の管理をさせている(成長とともに変化させている)
  • ・子どもへの愛情が深く、子どももそのことを理解している
  • ・周りや兄弟・親戚との比較はしない
  • ・親も自己肯定感が高く、自分の人生を生きており、子供に執着していない

 

では、さらに深く共通点についてお話ししていきましょう。

 

 

知的好奇心を刺激する環境が整っている

知的好奇心を刺激することは、知能を高めるにあたって非常に重要です。

 

図鑑や辞典、地図・地球儀、パソコン(ルール・制限付き)など、知りたいことを調べられるツールが用意されている環境では、知的好奇心が刺激され、子どもはどんどん情報を得て、自分の知識を増やしていくことができます。しかも、親から押し付けられているわけではなく、それとなく興味や関心が持てるように配慮されている点にも注目です。

 

子どもの「知りたい」に応えられる環境は、その子の賢さにつながります。

 

 

読書が習慣付いている

賢い子には、読書が習慣付いているケースが多いです。

そのような子の家庭では、本を購入したり図書館で借りたりと自宅に常にたくさんの本があり、幼い頃から本に触れられるよう、親がさりげなく本を与えたり、読み聞かせを行ったりしています。

 

本は、さまざまな知識が身に付く身近なツールです。

読書が習慣となれば、子どもは自然とあらゆる知識を得るだけでなく、読解力や文章力も自分のものにすることができます。

 

 

家族仲がよく、さまざま体験をさせている

賢い子に育つ家庭は、家族仲がよいことが多いです。

ケンカはほとんどなく、お互いに感謝の言葉をよく伝えあい、困ったことやうれしいことは家族みんなで共有しているというような家庭は、子どもによい影響を与えているようです。

 

家族の仲がよいと、子どもの情緒が安定して自己肯定感にも良い影響を与え、コミュニケーションを通して多くのこと(非認知能力)を学べます。

また、休日には家族や親子で出かけたり、みんなで揃って家でイベントをしたりして、子どもにさまざまな体験をさせている家庭も多くみられます。

 

たくさんの場所に出かけ、多くの人に関われる環境は、知的好奇心や創造性、コミュニケーション能力など、今注目を集めている非認知能力を高めることにもつながり、場所慣れ・人馴れ・社会慣れにも効果的です。

 

一般的に非認知能力が高い子どもは、学校の成績が良く、高学歴になる割合が高いとされており、賢い子に育つ家庭の共通点として、非常に興味深いところです。

 

非認知能力については、「認知能力・非認知能力とは?今後の教育で非認知能力がますます重要に!」もチェックしてみてくださいね。

 

 

複数の習い事に通っている

賢い子に育つ家庭では、複数の習い事に通っていることも多いようです。

 

習字やそろばんといったものから剣道や空手、水泳などのスポーツ系、ピアノや美術教室などの芸術系など、さまざまです。

運動は脳の発達を助けるだけでなく、心身を鍛える効果があり、文化系の習い事も、集中力や創造力を高める(非認知能力の発達)ことにも繋がります。

 

ここで大事なのは、習い事は親の希望ではなく子どもの希望で通わせること。

子どもが嫌がっているのに無理やり通わせる必要はありません。

 

まずはさまざまな習い事を体験させてみて、何に興味・関心を示すのか、子どもが熱中したものを継続すると良いでしょう。

習い事の内容そのものよりも、子どもが喜んで楽しんでやっていることが大切です。

 

 

親が挑戦をサポートしている

親が子どもの挑戦を積極的にサポートしている家庭でも、賢い子は育ちやすいです。

 

やりたいといったものは基本的に何でもやらせ、やめたいと言ったときにはやめさせる姿勢は、子どもによい影響を与えます。

 

子どもの興味や好奇心を大切にし、否定せず、何にでも挑戦できる環境をつくることは、子どもの非認知能力の育成に繋がるのです。

 

もし親が、何度も挑戦を否定したり失敗を責めたりするようであれば、子どもは失敗することを恐れ、自信を無くし、安全を求めて言われたことしかやらない無気力な状態になってしまうことにもつながるので注意しましょう。

 

 

生活習慣・環境が整っている

一見関係ないように思えますが、実は生活習慣も、賢さには関係しています。

健康的な生活習慣は、心身を安定させ、体はもちろん脳も正常に発達させます。

 

健康的な生活の基本は、バランスのいい食事をとること、適度に運動すること、しっかり睡眠をとること。

特に睡眠については、睡眠時間の長さよりも就寝時刻が早い(8〜9時)子ほど成績が上位であったという研究結果も出されています。

 

勉強と睡眠の関係については「勉強(学力)と睡眠の関係性は?睡眠がもたらす影響や理想の睡眠とは」でも解説しています。

 

また、食事は家族一緒に食べる機会が多く、家庭内のルールがいくつか決められている、勉強時間やゲーム・スマホの使用時間を決めているなど、家族でのコミュニケーションが取れる時間を設けていて、一定のルールを守るようにしている家庭も多いです。

 

私生活のルールを決める際には一方的に親が決めるのではなく、子どもの意見も尊重してお互いに納得して決めることがポイントです。

 

 

親が学ぶ姿勢を見せている

親が自ら学ぶ姿勢を見せている家庭でも、子どもの知能は成長しやすいといわれます。

 

親が日頃から「わからないことはすぐに調べる」「興味のあることを勉強する」「読書を習慣化する」などの姿勢を見せていれば、子どももそれに倣って、自然と勉強や読書に親しむようになるようです。

 

よくいわれることですが、親は子どもの鏡です。

親が学ぶ姿勢はもちろん、活躍しているところや生き生きしているところ、また親自身が自己肯定感を高く持って充実した日々を過ごす様子を子どもに見せることは、子どもにとって最高のお手本となるでしょう。

 

 

 

 

賢い子に育てるためには【自己受容】【自己肯定感】【自主性】が大事!

家族

さまざまな家庭のケースを見ていると「賢さ」は、最終的には自己受容がしっかりできており、高い自己肯定感が備わっていることと相関関係があるようです。

 

つまり、子どもの教育において親が最も注力するべきポイントは、塾に通わせたり、つきっきりで勉強を教えたりするような、直接的に学力を身につけさせることではなく、子どもの自己受容・自己肯定感を育てることにあるようです。

 

子育てとは、「自己肯定感育て」と言っても過言ではありません!

 

自己肯定感を育てたからといって、自動的に学力が上がるわけではないですが、勉強しようという意欲(自主性)が湧いてくるので、結果的に子どもは自然と勉強するようになります。その結果として、学力も向上するということなのでしょう。

 

まずは自己肯定感がどういうものなのか親が知らなければ、それを意識した子育ては難しいと思いますので具体的なやり方についても解説していきます。

 

 

 

子どもの自己受容・自己肯定感の高め方

子どもの自己受容や自己肯定感を高めるには、親は次のような関わり方を意識すると良いでしょう。

 

 

子どもの話をよく聞き、否定しない

子どもの自己受容を促し、自己肯定感を高めるには、コミュニケーションが最も大切となります。

 

日頃から子どもとコミュニケーションを取るよう意識し、特に子どもとの話は途中でさえぎらずに最後までよく聞いてあげるようにしましょう。

 

このとき注意したいのが、子どもの話の内容を頭ごなしに否定しないこと。

否定ばかりされると、次から話したくなくなり、子どもは自信をなくしてしまいます。

 

まずは話の中身よりも自分の考えや意見を伝える練習相手のつもりで、親は肯定的に話を聞いてあげるようにしましょう。

 

 

頭ごなしに否定をせず、よく褒め、大切な存在であることを伝える

子どもに対して、つい大きな声や強い言葉で叱ってしまうという方もいるかもしれません。

しかし、そのような叱り方は子どもの自己肯定感を下げ、挑戦に対する不安のもとにもなってしまいます。

 

子どもに注意をするときには頭ごなしに叱るのではなく、なぜダメなのか冷静に説明した上で、「次はこうしてみようか」と前向きな提案をするように心がけましょう。

 

決して怒らず、意見が食い違うときには、話し合いで問題を解決するということを日頃から体験することで覚えてもらいましょう。

 

普段、仕事上ではそうしているのに、家庭内になると急に子どもに対して感情的になったり、コントロールしようとしたりするのはいただけません。

外でのストレスのはけ口が、家族であって良いはずはありません。

 

もし、自覚がある方は、これからは事情を説明して、子どもに練習相手になってもらい、話し合いで解決することを子どもと一緒に体験してはいかがでしょうか。

 

また、自己肯定感を高めるためには「自分の良いところも悪いところも全部を理解し、ありのままの自分を認める、受け入れる」自己受容ができていることが前提となります。

 

そのため、うまくできても、できなくても結果ではなく、取り組んだこと自体を認めてあげて、親にとって大切な存在であることを伝えてあげることも自己肯定感を高めるために日常的に重要なアクションです。

 

成績順位や結果だけを見て評価したり、周りや兄弟と比較して優劣をつけたりするのではなく、結果に至るまでの努力や挑戦した勇気、最後までやり遂げたことなどを褒めてあげましょう。

 

また、他者ではなく自分自身が最大のライバルなんだと考えるようにして、常に自分との競争を意識させることで、健全な自己肯定感が育つことでしょう。

 

 

親が決めるのではなく子どもに決めさせる

決定の場面において、「こうしなさい」「こっちを選んだ方がいいよ」など、親が口を出しすぎるのは、あまりおすすめしません。

 

何でも親が先回りして決めてしまうと、失敗しない代わりに自主性が育たず、子どもが自分で考えることをしなくなり、「指示待ち」ばかりするようになってしまうからです。

 

子どもの考える力や自主性を育てるためには、時間がかかっても子ども自身で物事を決めさせることが大切です。

 

「早く早く」と言いたくなる気持ちもわかりますが、何も仕事をしているわけでもないので、時間に追われてあれもこれもとこなすのではなくて、子どもの成長の瞬間をじっくり味わう・楽しむくらいの感覚で長い目で観察してみませんか?

 

時には「絶対にそっちじゃない」という選択をすることもあるでしょう。

そうだとしても、本人が自分で決めたことですから、影響が小さいものであれば、言う通りにしてあげてください。

 

その結果、こっちじゃなかったと本人が思えば、それはそれで貴重な体験となるのです。

 

このように、自分で決めるという体験を大人になるまでの間に、親が意識して可能な限り多く、させてあげてください。それが子どもの財産となります。

 

親が子どもをコントロールしようとせずに一人の人間として尊重して対応してあげると、子どもはしっかりとした自尊心を持つことができるでしょう。

 

ただし、子どもに判断をさせるにあたっては、大人の善悪の価値観を幼い頃からしっかり身に付けさせておくことが必要です。

その上で、子どもの意見を尊重しながら、してはいけないことやマナーについて共に考え、社会のルールを教えてあげましょう。

 

いくら自主性が大事と言っても、ルールは大人が教えてあげないと子どもは知りようがありませんので。

 

 

 

 

賢い子に育つ親の特徴・家庭の共通点は環境や習慣、親の接し方にあり

賢い子に育つ家庭には、環境や習慣、親の接し方において共通点がいくつも見られます。

 

知的好奇心を刺激する環境や体験、子どもの情緒を安定させる家族との関わり、健全な生活習慣、親子お互いの尊重など、言われてみれば、どれも当たり前のような事柄ですが、これを大人になるまで日常的に続けているということがポイントのようです。

 

親の接し方においては、子どもに対して押しつけやコントロールしようとしないが、かといって放任するのでもなく、一人の人間として子どもを尊重している姿勢が、子どもの自己肯定感に大きく影響しているようです。

 

日頃からしっかり会話をすること、頭ごなしに否定せず話し合って解決すること、他者との比較よりも自己との競争に着目すること、親が先回りせず可能な限り自分でさまざまなことを決めさせること。

 

賢い子供に育つには、単に学力が高いというだけでなく、自己肯定感も高いという相関関係があるようです。

 

子どもの学力や成績を上げようとして毎日のように塾通いさせたり、夜遅くまで親がつきっきりで教えたりするようなことはしておらず、むしろ子どもの自己肯定感を育てることに意識を向けています。

 

こうしたことから見ても、良い成績が取れたから自己肯定感が育ったというよりは、ベースとして自己肯定感がしっかり育っていたから、結果として勉強面でも好成績を残すことができたと言えそうです。

 

このように考えると、賢い子が育つ家庭では、子どもの勉強や成績ばかりに意識を向けるのではなく、むしろ自己肯定感を育てることに意識を向けたほうが良いと言えるでしょう。
 
 

家庭教師のファミリーでは、解けない問題の解き方を教えて子どもの学力を上げようとしているのではありません。

 

良い成績を残すためにも、賢い子を育てた家庭のように、子どもの自己肯定感の育成に力を入れ、子どもの自主性を育て、自立学習力を伸ばしています。

そうすることが結果として、勉強に対する意欲が内側から湧き出るように生まれ、主体的に勉強にも取り組むようになり、学力アップ・成績アップにつながっていくのです。

 

こうしたことを実践するためには、子ども一人ひとりの特性を十分に把握し、丁寧に対応する必要があります。そのため、創業以来22年間、変わらずに一対一のマンツーマンスタイルにこだわり、子どもたちの成長をサポートしてきました。

 

「もっと上を目指したい」という前向きな方だけでなく、「勉強についていけない」「やる気がない」「親の言うことを聞いてくれない」「ゲームばかりしている」という方も、まずはお気軽にご相談ください。

 

ファミリーの質の高い講師陣が、その子の特性を活かした方法で、自己肯定感、自主性、自立学習力、志望校合格や学力の向上をマンツーマンでサポートします。

 

現在のお子様の【自立学習力】をお知りになりたい方は自立学習診断もできますのでご活用ください。

診断は無料で結果はメールでご覧いただけます。

 

著者ファミリー 代表 寺井俊行

大学生の家庭教師が主流の中、顧客からのより専門的で高度な要求に応えるため、教師のプロフェッショナルとして、質の高い授業を提供。

常にハイレベルな授業を提供できるように、日々指導法や教材の研究等を行い、また、大学生や一般の家庭教師に対して研修や授業のアドバイスを行うことで、ファミリー全体の授業スキルの向上を図っています。

勉強(学力)と睡眠の関係性は?睡眠がもたらす影響や理想の睡眠とは

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