中学生の受験勉強は何からすればいい?学年別・科目別の勉強法と効率化のポイント
2026.06.14
ファミリー代表 寺井俊行
お子さまの高校受験を前に「受験勉強は何から始めればよいのだろう」と感じている保護者の方は多いのではないでしょうか。
受験では、仕組みを知り、時期に応じた優先順位を決めることが合格への近道になります。この記事では、入試の流れから学年別の取り組み方、科目別の勉強法、効率化のポイントまでまとめて解説します。
中学生の受験勉強丨まずは入試の仕組みや流れを把握しよう
受験勉強を始める前に、まず「どのような仕組みで受験するのか」を知ることが大切です。入試の仕組みを理解することは、自分に合った受験計画を自分で立てるための第一歩になります。
高校入試には「一般入試」と「推薦入試」があり、どちらで受験するかによって準備の内容や時期が大きく変わります。早い段階から仕組みを理解しておくことで「いつ・何をすべきか」を自分で判断して動けるようになります。
ここでは、一般入試・推薦入試それぞれの仕組みと流れを見ていきましょう。
一般入試とは
一般入試とは、学力試験の結果と内申点をもとに合否が判定される入試方式で、多くの公立高校で採用されています。試験科目は国語・数学・英語・理科・社会の5教科が一般的ですが、高校によっては面接や作文が加わる場合もあります。
志望校の募集要項を早めに確認し、何が求められるかを把握しておきましょう。
一般入試の流れ
一般入試は、おおむね次のようなスケジュールで進みます。中学3年生の秋から本番までの動きを、あらかじめ全体像としてつかんでおきましょう。
- ● 10~12月:募集要項で試験科目・日程・必要書類を確認
- ● 12~1月:受験願書・調査書などを提出
- ● 2~3月:学力試験・面接の受験
- ● 3月:合格発表
日程は都道府県や各高校によって異なります。志望校の公式サイトや各都道府県教育委員会のページで必ず確認してください。
推薦入試とは
推薦入試は、中学校からの推薦をもとに受験する方式で、内申点や学校生活の実績が重視されます。選考内容は面接・作文・実技などさまざまで、一般入試より日程が早い学校がほとんどです。
推薦を視野に入れる場合は、中学3年生の夏ごろまでに担任の先生へ相談を始めると安心です。
推薦入試の流れ
推薦入試では、一般入試より早く準備を始める必要があります。次の流れを目安に、余裕をもって準備を進めましょう。
- ● 9~11月:推薦枠・推薦基準を確認
- ● 10~12月:中学校の先生へ推薦を依頼
- ● 11~1月:推薦書・内申書などを添えて願書を提出
- ● 12~2月:面接・作文・実技などの選考
- ● 1~2月:合格発表
推薦の基準や選考方法、出願時期は学校によって大きく異なります。志望校の募集要項を早めに確認し、推薦を希望する場合は中学校の先生にも早めに相談しておきましょう。
高校入試では試験成績と内申点が評価される
高校入試では、学力試験の点数と内申点の両方が評価されます。内申点は、定期テストの成績だけでなく、授業態度・提出物の丁寧さ・実技教科への取り組みも含まれます。日々の学校生活そのものが受験勉強の一部といえます。
内申点の計算対象となる学年は、都道府県によって大きく異なります。中学3年生の成績のみを重視する地域もあれば、中学1年生からの成績がすべて合算される地域もあります。
居住地のルールは、各都道府県教育委員会の公式サイトで必ず確認してください。
【補足】志望校はどう決めればいい?
志望校を決める際、偏差値だけを基準にするのは避けましょう。校風・進学実績・通学のしやすさ・部活動の充実度など、複数の観点を組み合わせて検討することが大切です。
オープンスクールに参加し、子ども自身が「ここで学びたい」と感じられる学校を見つけることが、受験勉強のモチベーションにもつながります。志望校が決まっていると「合格点まであと何点必要なのか」という目標がはっきり定まるので、受験対策の計画が立てやすくなり、合格に向けたやる気も持続しやすくなります。
【学年・時期別】何からすればいい?中学生の受験勉強への取り組み方
家庭教師のファミリーでは株式会社NEXERの協力のもと、子どもがいる全国の男女250名を対象に「子どもの家庭学習での悩み」についてのアンケートを実施しました。
「子どもの家庭学習について悩みがある」と回答した方を対象に「子どもの家庭学習について、最も大きな悩みを教えてください」と質問したところ、以下の結果になりました。
| 回答 | 割合 |
|---|---|
| 自主的に取り組まない | 38.6% |
| 集中力が続かない | 21.2% |
| 成績が上がらない | 9.1% |
| 親が教える時間がない | 8.3% |
| 集中力が続かない | 21.2% |
| 勉強のやり方がわからない様子 | 7.6% |
※6位以下は割愛
最も多かった回答は「自主的に取り組まない」で38.6%でした。3人に1人以上の保護者が、子どもに対して「自立して勉強に向かう姿勢」をどのように育てればよいか頭を悩ませているのが現状です。
中学生の受験勉強を成功させるためのポイントは、まさにこの「自主性」と「正しい勉強のやり方」にあります。
ここからは、受験本番から逆算した学年・時期別の具体的な取り組み方を解説します。お子さまが今どの段階にいるかを確認しながら、自走力を育てるステップとして参考にしてください。
アンケート引用元:https://www.nobiru.jp/column/learning-hint/children-learning-research.php
中学1~2年生
この時期の最優先事項は、定期テストで安定した点数を取り続けることです。定期テストの結果は内申点に直結します。特に中学1年生からの成績が合算される北海道をはじめ、各県では、最初から気を抜けません。
あわせて「授業内容はその日のうちに復習する」「分からないことが出たら放置せずに、できるまで取り組む」という自主学習の正しい習慣をこの時期から身につけておくことが、ニガテを作らず好成績をキープするためには欠かせません。正しい勉強のやり方を一日も早く身につけることが王道です。
中学3年生:夏休みまで
内申点を確保して受験を有利に進めるためにも、1学期(前期)の定期テストへ全力で取り組みましょう。3年生のなかでも1学期の学習範囲は難易度が低いため高得点が取りやすく、まだ受験モードになっていない同級生も多くいるため差がつきやすい時期となります。
中学3年生:夏休み中
「受験の天王山」と呼ばれるこの時期は、中学1~2年生の学習範囲の学力定着を図ります。まずは1・2年範囲の模試などを受けて、苦手分野の洗い出しを行い、強化する単元を徹底的に学習し直します。夏休み中に苦手分野を克服しておくことで、9月以降から始まる実践的なテストでも慌てずに、細かな修正だけで乗り切ることができます。
中学3年生:9月~冬休みまで
9月以降、授業では重要単元を扱うだけでなく、学習する難易度も上がり、集中力が求められます。進学校を目指す方は、ここで躓くとそれ以降の取り戻しが非常に難しくなります。
また、この時期は1・2年範囲を中心とした実力テストも頻繁に行われますので、3年生の学習に加えて、1・2年生の学習もやることになります。1・2年生の学習範囲がしっかり身についていない場合、どっちつかずの状態になり、合格に向けた計画が大きく崩れてしまうことになるので十分な注意が必要です。
そうならないためにも夏休みまでの取り組みが非常に重要なカギとなります。
中学3年生:冬休み以降
志望校の過去問演習に特化する時期です。本番と同じ形式・制限時間で解き、間違えた問題は「なぜ間違えたか」を自分で言語化して弱点をつぶします。
この時期は、やみくもに問題集を解くというよりは、志望校の合格点を意識して、解く問題の内容・レベルを調整しましょう。間違った箇所は、何度も解き直し、何も見ずに解けるようになるまで根気強く取り組みましょう。
また、睡眠と食事のリズムを自分で管理し、万全の体調で本番を迎えることも、立派な自己管理です。
こちらの記事では、高校受験の勉強をいつから始めるべきかについて解説しています。学年ごとの進め方や勉強のコツも取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
【科目別】高校受験のための勉強方法
各科目に取り組む前に「なぜ点が取れないのか」を自分で分析することが重要です。暗記の問題なのか、計算のプロセスが崩れているのか、読み取りが苦手なのか。原因を自分で把握し、勉強法を自分で選び直すことが大切です。
ここでは、苦手分野の克服という視点も交えながら、各科目の勉強方法を解説します。
国語
読解問題で点が取れない場合、その原因の多くは「感覚で解いている」ことにあります。「本文のどこに根拠があるか」を常に意識する習慣を身につけましょう。
記述問題が苦手な場合は、模範解答と自分の解答を見比べて「何が足りなかったか」を言語化する練習が改善への近道です。漢字・語句は毎日少量ずつ継続し、確実に得点源にしましょう。
数学
「どの単元でつまずいているか」を特定することが出発点です。数学は、中学1年生の方程式から中学2年生の関数、中学3年生の二次方程式へと積み上がる科目です。
そのため、つまずきの根っこまで戻って基礎を固め直すことが、遠回りに見えても成績を伸ばす最短ルートになります。
英語
単語力と文法の基礎が固まっていなければ、長文読解も得点につながりません。「覚えたつもり」と「使える」の差を問題演習で確認しながら、定着を確かめる習慣が大切です。
リスニングが苦手な場合は「毎日英語の音声を聴いていない」ことが原因であるケースが多いため、教科書付属の音声や入試用リスニング教材を活用して早めに習慣化しましょう。
社会
歴史では因果関係の理解が、地理では資料の読み取りが問われます。「覚えたのに点が取れない」場合は、インプットだけで終わっていることが原因です。
教科書で知識を入れたら、必ず問題演習でアウトプットするサイクルを徹底しましょう。公民は時事問題と絡めて出題されることがあるため、ニュースに日常的に触れておくことも役立ちます。
理科
まず「暗記分野(生物・地学)」か「計算分野(物理・化学)」のどちらでつまずいているのかを切り分けることが大切です。
暗記分野は図やイラストで視覚的に覚える方法が効果的です。一方、計算分野は公式を丸暗記するより、仕組みから理解することで応用問題にも対応できるようになります。
実験問題では操作の手順や結果の考察も問われるため、学校の授業や教科書の実験記録をしっかり復習しておきましょう。
高校受験の勉強を効率良く進めるためのポイント
受験で結果を出せるかどうかは、長時間机に向かうことよりも「質の高い学習を自分でコントロールできるかどうか」にかかっています。
親が過度に介入するのではなく「どこでつまずいているか一緒に考える」「学習環境を整える」「計画を一緒に振り返る」といったサポートが、子どもが自ら動く力を育てます。
家庭教師のファミリーが指導の軸とする「自立学習力の育成」の観点から、親子で意識したい実践手法をお伝えします。
計画を立てて勉強を習慣化させる
「入試まであと〇か月、だから今月はこれをやる」という逆算の発想で、月単位・週単位・1日単位の計画を自分で組み立てます。週に1日「調整日」を設けておくと、計画通りにいかなかった分を取り戻せます。
「やる気が出たら勉強する」ではなく「この時間は勉強する」と決めることで、気分に左右されない学習習慣が身につきます。
学校の授業や宿題、テストにきちんと取り組む
学校の授業や定期テストは入試に出やすいポイントを押さえているため、最も効率の良い受験対策のひとつです。宿題は学習内容の定着を確認する機会として積極的に活用し、定期テストは内申点に直結するため、高得点を意識して取り組みましょう。
基礎固めを重点的に行う
入試問題の大半は基礎・標準レベルです。「1冊の問題集を完璧にする」ことをおすすめします。さまざまな参考書に手を広げると中途半端になりがちです。
わからない問題は、まず自分で調べ、考え抜く時間を設けましょう。「考えることをやめない」習慣が、自ら学ぶ力を育てます。
苦手科目から目を背けない
苦手科目こそ「伸びしろ」がある科目です。「絶対に解ける簡単な問題」から始めて小さな成功体験を積み、苦手意識を少しずつ薄めていきましょう。
1科目を捨てることは危険です。入試は複数科目の合計で競うため、1科目に大きな穴があるとほかでカバーしきれないことがあります。
スキマ時間も勉強に活用する
移動時間や食後の10分など、5~15分のスキマ時間に英単語・漢字・社会の用語確認など、短時間で完結できる学習を取り入れましょう。
単語アプリや単語カードを持ち歩く習慣が、積み重ねの差をつくります。
勉強に集中できる環境を整える
集中力を高めるには、意志だけに頼らず、環境を整えることが重要です。スマートフォンを別室に置く、誘惑になるものを視界から外す、図書館や自習室を活用するといった工夫が効果的です。
親ができるサポートとして、こうした環境整備を子どもと一緒に考えることが、集中力を引き出す近道になります。
日常生活のリズムもしっかり整える
睡眠不足は集中力と記憶の定着を妨げます。夜更かしして勉強時間を増やすより、十分な睡眠をとって翌朝の学習効率を高めるほうがトータルの成果は上がります。
就寝・起床時間を一定に保ち、食事のバランスも整えることが長期戦を乗り越える土台になります。
必要に応じて塾や家庭教師を利用する
「計画が崩れたまま立て直せない」「苦手の原因がどこにあるかわからない」「志望校に向けて何を優先すべきか整理できない」という状況では、学習管理や進路整理まで一緒に考えてくれる専門的なサポートが力になります。
家庭教師のファミリーは、問題の解き方を教えるだけでなく、一人ひとりの現状に合わせた学習計画の立案から進路の相談まで担う「家庭の教育顧問」として機能します。子どもの学習状況を正確に把握し、自ら学ぶ力を引き出す完全1対1の指導で、高校入学後も役立つ自立学習力を育てます。
創業24年・指導累計3万人以上の実績を持ち、入会金・会費・高額教材・解約金なしのシンプルな料金体系でスタートできます。まずはお気軽にお問い合わせください。
まとめ
受験勉強は、闇雲に量をこなすより「仕組みを知り、時期に合った優先事項を自分で決める」ことが大切です。内申点は日々の学校生活から、学力は地道な基礎固めから積み重ねていきます。その積み重ねが、志望校合格という結果につながります。
「計画が続かない」「苦手科目の原因がわからない」「進路の整理まで相談したい」という場面で頼りになるのが、家庭教師のファミリーです。
子どもが自ら学ぶ力を育てる「自立学習力の育成」を指導の軸に、家庭の教育顧問として受験本番まで伴走します。入会金・会費・高額教材・解約金はすべて不要です。まずはお気軽にお問い合わせください。
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