勉強嫌いになってしまう原因とは?克服する方法やNG行動も解説

勉強のコツ

2026.06.22

ファミリー代表 寺井俊行

「毎日声をかけているのに、なかなか勉強を始めてくれない」「宿題のたびにため息をつかれる」といった悩みを抱える保護者の方は多いのではないでしょうか。子どもの勉強嫌いは「やる気がない」だけでは片づけられず、必ず原因があります。
 
この記事では、勉強嫌いになる原因や特徴、克服する方法、保護者が避けるべきNG行動、科目別の家庭学習のポイントまで解説します。
 
 

勉強嫌いになる原因

子どもが勉強嫌いになる背景には、さまざまな原因が絡み合っています。「やる気がないだけ」と片づけてしまいがちですが、実はほとんどの場合、きっかけとなる出来事や状況があります。お子さんの様子と照らし合わせて確認してみてください。
 

授業についていけなくなった

学校の勉強は積み重ねが前提です。とくに算数・数学は、前の単元が理解できていないと次の単元でつまずく構造になっており、一度わからなくなると「自分には無理だ」という無力感が生まれます。
 
集団授業ではクラス全体のペースで進むため、特定の子のつまずきを拾い上げるのはむずかしいものです。
 
一方で、完全1対1の家庭教師であれば、つまずいた単元まで立ち戻り、その子のペースで学び直せます。
 

先生との相性がよくない

「先生が怖い」「質問しにくい」という気持ちが積み重なると、その先生が担当する教科そのものを嫌いになることがあります。とくに小学生は担任制のため、1人の先生との相性が学習全体に影響します。
 
自宅で完全1対1の指導を行う家庭教師であれば、子どもが安心して質問できる関係を築きやすく、学習の障壁を取り除きやすい環境をつくれます。
 

勉強方法が分からない

「頑張っているのにテストで点数が取れない」という体験を繰り返すと、子どもは勉強そのものに不信感を抱きはじめます。教科書をただ読んだり、ノートを丸写ししたりするだけでは理解が深まりません。
 
家庭教師は授業のなかでその子の理解度をリアルタイムで把握し、勉強方法そのものを一緒に組み立てていける点が集団指導との大きな違いです。
 

テストで点数が取れない

テストで低い点数を取り続けると「自分はできない子だ」という思い込みが強まり、机に向かう前から「どうせわからない」と感じるようになります。点数という「結果」だけで評価される環境は、子どもの自己肯定感を低下させます。
 
完全1対1の家庭教師であれば、毎回の授業で成長の変化を見届けて「ここが先週より伸びたね」と伝え続けることができます。
 

勉強する環境が整っていない

ゲームやスマートフォン、テレビが目に入る場所では、集中することができません。一方、保護者が同じ部屋で読書や仕事をするリビング学習には、子どもに安心感が生まれ、集中しやすくなる効果があります。
 
子ども本人が「ここなら集中できる」と感じられる場所を一緒に整えることが大切です。
 

勉強を強制される

勉強を強制され続けた子どもは、机に向かうたびに「やらされている」という感覚を積み重ねていきます。学ぶことが苦痛と結びつくと、やがて教科書を開くだけで気持ちが重くなり、勉強そのものを拒否するようになります。
 
これは、強制によって「学ぶ意欲の芽」が育つ前に摘み取られてしまった結果です。子どもの内側から「やりたい」という気持ちが生まれる環境を整えることが、解決への第一歩です。
 

勉強する意味を見出せない

将来の夢や目標と学習内容がつながっていないと、勉強はただの義務になります。「なぜ学ぶのか」が見えなければ、意欲は生まれません。
 
家庭教師であれば、子どもの好きなものや将来の夢を把握したうえで「この単元はこんなときに役立つよ」と一人ひとりに合わせた動機づけを授業のなかで継続的に行えます。
 

勉強時間を確保できていない

習い事や部活が増えるにつれて勉強に使える時間は減り、疲れた状態で机に向かっても集中できません。計画なしに机に向かうだけでは達成感が生まれず「やっても意味がない」という感覚が積み重なります。
 
通塾の移動時間が不要な家庭教師は、限られた時間を学習に直結させやすく「何を・いつ・どれだけやるか」を一緒に組み立てるサポートも行えます。
 

周りと比較される

「お兄ちゃんはできていたのに」「隣の子は100点だったって」という他者との比較は、子どもの自尊心を傷つけます。
 
比較された瞬間に劣等感が生まれ、勉強への嫌悪感につながります。集団指導では、成績差が可視化されやすい一方、完全1対1の家庭教師では「昨日の自分」との差分だけを積み重ねるため、自尊心を守りながら学力を伸ばせます。
 
 

勉強嫌いになる子どもの特徴

家庭教師のファミリーでは株式会社NEXERと共同で子どもがいる保護者250名を対象にアンケート調査を実施しました。
 
「子どもの家庭学習を習慣化できていると感じますか?」という質問に対し「あまり感じない」が33.2%で「まったく感じない」が23.2%と、あわせて56.4%の保護者が習慣化できていないと回答しました。
 
さらに、習慣化できていないと答えた141名に「その理由は何だと思いますか?(複数回答可)」と尋ねたところ「本人のやる気の問題」が63.8%で最多となっています。
 
それ以外でも、ゲームやスマホなど誘惑が多い、学習方法がわからないといったさまざまなお悩みが浮き彫りになっています。
 
この結果からわかるのは、お子さん自身のやる気が問題になっているケースだけでなく、そのほかの原因についても考える必要があるということです。
 
勉強嫌いのサインは成績が下がってからではなく、もっと早い段階で現れるものです。お子さんの様子と照らし合わせながら、以下の特徴を確認してみてください。
 
アンケート引用元:https://www.nobiru.jp/column/learning-hint/children-learning-research.php
 

生活習慣に乱れがある

睡眠不足や不規則な食事は、脳のはたらきを直接低下させます。
 
文部科学省の調査では、規則正しい生活習慣と学力の間に関連があることが示されており、また早寝早起き朝ごはん全国協議会でも生活リズムの乱れが学習意欲や集中力に影響することを指摘しています。
 
夜更かしや朝食を抜く習慣が続くと、脳が本来の力を発揮できず、学習の土台を失ってしまいます。
 
出典:文部科学省「第2部 文教・科学技術施策の動向と展開」
出典:早寝早起き朝ごはん全国協議会「『早寝早起きごはん』運動について」
 

整理整頓が苦手

机の上が散らかっていると、視界に入る余計な情報が脳への刺激となり、集中力を奪います。また「どこに何があるかわからない」という状態は、学習を始める前の段取りを崩します。
 
整理整頓が苦手な子どもは、物事を順序立てて考える力が育ちにくい傾向もあり、環境を整えることは思考の整理にもつながっています。
 

提出物を出さない

宿題やプリントを出さない子どもの多くには「忘れた」のではなく、間違いを指摘されたり叱られたりするのが怖いという心理的な背景があります。不安からカバンの中にしまい込み、それが積み重なることで苦手意識がさらに深まります。
 
安心して間違えられる環境づくりが、この壁を取り除く第一歩です。
 
 

勉強嫌いを克服する方法

勉強嫌いは、適切なアプローチによって改善につながります。子どもの様子を見ながら、無理なく取り入れられる方法を少しずつ積み重ねることが大切です。
 
ここでは、勉強嫌いを克服する主な方法を6つ紹介します。
 

褒めて伸ばす

子どもが自分から勉強に向かうようになるには「自分はできる」という自己肯定感の土台が欠かせません。褒めることはその土台を積み上げる最も確実な方法であり、特別な声かけではなく、子どもの存在や努力をあたりまえに認め続けるという姿勢そのものが重要です。
 
叱る回数を減らし、褒める機会を増やすことで、勉強に対するイメージが「怒られるもの」から「認めてもらえるもの」へと変わり、失敗をおそれずに挑戦できる姿勢が育まれます。
ただし、結果(点数)を褒めるよりも、取り組む様子やがんばり、考え方といったことにフォーカスして褒めるように意識してください。
 

環境を見直す

誘惑になるものを視界から取り除き、机まわりをすっきりさせましょう。保護者が同じ部屋で読書や仕事をするリビング学習は、子どもに安心感が生まれ、集中しやすくなる効果があります。また、勉強時間中はスマホを見えないところに置く、サイレントモードに設定するなど集中力を持続させるルール作りも必要です。
 
「1人でやりなさい」と個室に追い込むよりも、自然に関われる距離で見守ることが、自宅という学習環境の強みでもあります。
 

子どもに合った勉強方法を取り入れる

子どもには視覚から理解しやすい子、聴覚から入りやすい子など、それぞれの特性があります。
 
ゲームが好きな子にはゲーム感覚で取り組める問題集を試す、集中力が続かない子には25分学習して5分休憩するように時間設定を細かく区切るなど「その子だけの工夫」を一緒に考えることが勉強嫌い克服への大きなきっかけになります。
 

勉強への動機付けを工夫する

外から与えられた動機(外発的動機)は長続きしません。子どもが「もっと知りたい」「できるようになるのが楽しい」と感じる内発的な動機への転換が重要です。
 
「算数ができると、おつりをすぐに計算できるね」「英語がわかると、好きなゲームを英語でもできるようになるよ」など、子どもの興味と学習をつなぐ声かけを試してみましょう。
 

結果のみではなく過程も褒める

「褒めて伸ばす」姿勢を持ったうえで、次に重要なのが「何を褒めるか」という評価の基準です。テストで100点を取ったときだけ褒める習慣は子どもにとって大きなプレッシャーになり、結果が出なかったとき「頑張っても意味がなかった」と意欲を失います。
 
着目すべきは努力のプロセスです。「昨日より5分長く集中できた」「間違えた問題を自分で解き直した」といった行動を具体的に言葉にすることが、粘り強さを育てます。
 

自立学習力を育てる

家庭教師のファミリーがとくに重視するのが、自立学習力の育成です。「今日何をやるか」を子ども自身に決めさせ、次に「終わったらどうするか」を一緒に考えるといった小さな意思決定の積み重ねが、自分で学べる力を育てます。
 
この力が身につくと、声をかけなくても自然と勉強に向かう姿勢が育ちます。
 
 

勉強嫌いの子どもへのNG行動

よかれと思って取った行動が、実は子どもの学習意欲をさらに下げてしまっていることがあります。今日から変えられる関わり方のヒントとして、以下を確認してみてください。
 

勉強を強制する

「今すぐやりなさい!」という命令は子どもの自主性を奪い、かえって反発心を生みます。代わりに、試してほしいのが選択肢を与える問いかけです。
 
「宿題、今やる?それとも夕ご飯のあとにやる?」「算数と国語、どっちから始める?」のように子ども自身が決める機会をつくりましょう。「自分で決めた」という感覚が主体性につながり、やる気を削がずに学習を促せます。
 

将来への不安をあおる

「このままじゃ高校に行けないよ」と伝えても、遠い未来の不安は子どもにリアリティとして届きにくく、ただプレッシャーになりがちです。子どもが動くのは、目の前に小さな「できた」という体験があるときです。
 
不安をあおるより「ここが前より上手になったね」と近い成功体験を積み重ねることが、次の挑戦への原動力になります。
 

ほかの子と比較する

「〇〇くんは毎日自分から勉強しているのに」という比較の言葉は、子どもの自尊心を深く傷つけます。比較された瞬間に「自分はダメだ」という感覚が生まれ、意欲はさらに低下します。
 
比較するなら他人ではなく「昨日の自分」と比べましょう。「この前は間違えていたのに、今日は正解できたね」という声かけが、子どもを前向きにする力になるでしょう。
 
こちらの記事では、子どもが勉強しない理由について解説しています。子どもに対して親ができる主なサポートについても取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
 
 

科目別家庭での学習習慣におけるポイント

科目の特性に合った、取り組みやすい「最初の一歩」を親子で見つけることが、勉強嫌いの克服につながります。
 

国語

国語力の土台は「読む力」です。毎日5分でも、教科書の一段落を声に出して読むことをおすすめします。
 
親子で交互に読む「交代音読」はコミュニケーションの一環として続けやすく、会話の中で「この言葉ってどういう意味だろうね?」と自然に問いかけるだけでも語彙力を高める機会になります。
 

算数

算数が苦手な子どもに多いのが、概念が抽象的すぎてイメージできないケースです。お菓子を使って分数を理解する、買い物でおつりを一緒に計算するなど、日常生活と結びつける工夫が抵抗感を和らげます。
 
「これって日常でどんなときに使うの?」と問いかけるだけで、子どもの関心が変わります。

理科

理科は「なぜそうなるのか」という好奇心が学びの入り口になる教科です。自宅でできる簡単な実験、科学館や博物館への訪問、関連動画の視聴など「本物に触れる」機会をつくりましょう。
 
まずは「虫」「宇宙」「天気」など子どもが興味を持っている身近なテーマから入るのが効果的です。
 

社会

社会が苦手な子どもの多くは、歴史の年号や地名の暗記を「意味のない作業」と感じています。ニュースを一緒に見て「これって社会で習ったことと関係があるね」と会話したり、旅行先の地名を地図で調べたりするなど、知識を実生活と結びつける習慣が「覚える意味」を実感させます。
 

英語

英語嫌いは、文法や単語の暗記から入ることで「英語=つらいもの」という印象が先についてしまうケースが多くあります。家庭では「聴く」「楽しむ」ことを最優先にしましょう。
 
好きなアニメや映画の英語版を視聴する、英語の歌を聴くといった方法は自然に英語の音に慣れる効果があり、英語を「世界とつながるツール」として意識づけることが長期的な学習動機につながります。
 
 

まとめ

子どもの勉強嫌いは「性格の問題」ではなく、必ず原因があります。原因を知り、褒めて伸ばす・環境を整える・自立学習力を育てるといったアプローチを焦らず試していきましょう。
 
「強制する」「比較する」という関わり方を減らすだけでも、お子さんの変化を感じられることがあります。
 
「それでもなかなか改善しない」とお悩みの方は、一度、家庭教師のファミリーへご相談ください。家庭教師のファミリーは、創業24年・指導累計3万人以上の実績をもとに、完全1対1の指導スタイルでお子さんの特性に合わせたオーダーメイドの勉強対策をご提供しています。
 
ファミリーでは「自立学習力」の育成が成績アップの近道であり、同時に高校進学後にも役立つ大事なスキルと考えています。学校や塾では教えてくれない「勉強のやり方」「学び方」をマンツーマンでじっくりと今、習っている環境に沿って指導しています。
入会金・会費・解約金なしのシンプルな料金システムを採用しているため、家庭教師を利用したことが一度もないという方でも、安心して始められます。
お子様の勉強・成績・教育のことで気になることがある方は、お気軽にお問い合わせください。
 
家庭教師のファミリーでは、豊富な指導データをもとに指導メソッド・指導ノウハウを活かし、お子さま一人ひとりの性格や学力、環境に合わせたマンツーマン指導を行っております。
 
 

著者ファミリー代表 寺井俊行

大学生の家庭教師が主流の中、顧客からのより専門的で高度な要求に応えるため、教師のプロフェッショナルとして、質の高い授業を提供。

常にハイレベルな授業を提供できるように、日々指導法や教材の研究等を行い、また、大学生や一般の家庭教師に対して研修や授業のアドバイスを行うことで、ファミリー全体の授業スキルの向上を図っています。

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