子供が勉強しない理由は100%親にある!?よくない関わり方と改善ポイント
2026.04.15
ファミリー代表 寺井俊行
「毎日声をかけても、子供がまったく勉強しない」「自分の関わり方に問題があるのでは」と悩んでいる保護者の方は少なくありません。子供が勉強しない状態が続くと、つい「親である自分のせいではないか」と不安になるものです。
しかし、その理由はさまざまで、100%親の責任とは言い切れません。本記事では、親のNG行動や子供側の原因、具体的なサポート方法を解説します。
子供が勉強しない理由は100%親にある!?
結論からいうと、子供が勉強しない理由が100%親にあるわけではありません。
株式会社ファミリーが実施したアンケート調査によると「子供の家庭学習を習慣化できていると感じますか?」という質問に対し「あまり感じない」「まったく感じない」と答えた保護者は、合わせて56.4%にのぼりました。
半数以上の保護者が、子供の家庭学習に悩みを抱えていることがわかります。
その理由を考えたとき、親である自分自身に原因があるのではないかと不安になる方もいるでしょう。しかし、実際の理由は多岐にわたり、ひとつではないことも少なくありません。
「100%親が悪い」と言い切ることはできません。100か0かで考えるのではなく、子供を取り巻く状況をさまざまな角度から見つめ直し、原因を探っていくことが大切です。
子供の学習意欲に影響を与える要因は、親の関わり方だけではありません。学校での人間関係や授業の難易度、本人の性格や発達特性、体調など、さまざまな要因があります。ただし「親の関わり方が子供のやる気に影響を与える」のも事実です。
「100%親にある」という言葉は、親を責めるためのものではなく「親が変われる部分、関われる部分が最も多い」という意味で使われます。
子供は自分で学習環境を選んだり、家庭の雰囲気を変えたりできません。だからこそ、親が接し方や環境を見直すことで、状況が改善する可能性があるといえます。
アンケート引用元:https://www.nobiru.jp/column/learning-hint/children-learning-research.php
こちらの記事では、賢い子に育つ親の特徴や家庭の共通点について解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
子供が勉強しない理由:親の関わり方に問題があるケース
ここからは、親の言動が知らないうちに子供の勉強意欲を削いでしまっている例を紹介します。
「勉強しなさい!」と命令する
中学生の反抗期には、命令口調が逆効果になりやすいです。「勉強しなさい!」と繰り返すほど、子供は「やらされるもの」と感じやすくなり、親が見ていないときには勉強しなくなります。
命令ではなく「今日はどこまで進んだ?」と対話するように声をかけることが大切です。
勉強の態度や内容に過干渉になる
スケジュール管理や勉強の進め方まですべて口を出すと、子供は「自分で考える力」を奪われます。過干渉が続くと、親がいないと何もできない状態になり、自立した学習習慣が身に付きません。子供が自分で判断し、試行錯誤する機会を見守ることが大切です。
自身の期待を子供へ押し付ける
「難関校へ行ってほしい」「兄弟は優秀だったのに」など、親の理想や期待を一方的に押し付けると、子供は大きなプレッシャーを感じます。親の期待と現実のギャップが大きいほど、子供は「自分はダメだ」と思い込み、勉強から遠ざかってしまいます。
また、親の夢をかなえるために勉強する形になると、子供自身の「なぜ勉強するのか」という目的意識も育ちにくくなります。期待が子供の気持ちや現状を無視したものになっていないか、一度振り返ることが大切です。
否定的な言葉を投げかける
「なんでできないの?」「このくらいもわからないの?」といった否定的な言葉は、子供の自己肯定感を大きく削ります。たとえ間違えても「ここまではできているね」と前向きな言葉をかけることで、子供は安心して学習に向き合えます。
ほかの誰かと比較する
「お兄ちゃんはできたのに」「〇〇くんはもっと頑張っているよ」など、兄弟や友人と比べる言葉は、子供のプライドを傷つけ、やる気を大きく奪います。他人と比べるのではなく、その子自身の成長に目を向けることが大切です。
子供の現状を放っておく・放置する
過干渉を避けようとして、子供の勉強にまったく関心を示さない無関心も、また大きな問題です。子供が困ったときにすぐ手を差し伸べられるよう、普段から支えられる状態を整えておくことが大切です。
結果だけで評価し努力や過程を認めない
テストの点数だけを見て「なんでこんな点数なの?」と責めると、子供は努力そのものが無駄だと感じてしまいます。「毎日机に向かった時間」や「苦手な問題に挑戦したこと」など、過程を認める言葉をかけることで、子供は前向きに努力を続けやすくなります。
子供の気持ちを理解しようとしていない
「疲れている」「授業がわからない」「友達とうまくいっていない」といった子供側の事情に目を向けず、一方的に勉強を求めると、子供は孤独を感じます。
気持ちを理解してもらえないと、子供は親に本音を話さなくなり、問題がさらに深刻になることもあります。また、無理に勉強させようとすると、心や体の不調につながる場合もあります。
子供の成功体験を奪っている
成功体験がないと「自分にはできない」という無力感が育ってしまいます。また、困難に直面したときに、自分で乗り越える力も身に付きません。
子供が自力で解決できる機会を奪わず、必要なときにヒントを出す程度にとどめることが大切です。
子供の個性を認めない
個性を認めず、一方的な方法を強要すると、子供は「自分には向いていない」と感じ、諦めてしまいます。また、本来持っている力を発揮できず、成績も伸び悩みます。
子供がどのような方法なら理解しやすいのかを、一緒に探していく姿勢が大切です。
夫婦仲が悪く家庭環境が不安定
家庭環境が不安定だと、子供は常に緊張した状態になり、勉強に集中できなくなります。また、両親の顔色をうかがうことにエネルギーを使い、学習意欲が湧きにくくなります。
夫婦関係は子供に直接関係ないように見えても、家庭の雰囲気は子供のメンタルに大きく影響します。
子供が勉強しない理由:子供自身に原因があるケース
親側の関わり方だけでなく、子供自身を取り巻く環境や発達特性も、勉強しない理由に大きく関わっています。ここでは、子供の状況を客観的に見つめ直すための視点から解説します。
勉強の習慣が身に付いていない
習慣がないと「何から始めればよいかわからない」「机に向かう気になれない」という状態が続きます。また、定期テスト前だけ慌てて勉強しても、普段の積み重ねがないため、成果は出にくくなります。
習慣は一朝一夕で身に付くものではありません。まずは短時間でもよいので、毎日決まった時間に机に向かうことから始めることが大切です。
勉強する目的を持っていない
目的がないと、勉強はただ「やらされること」になり、苦痛に感じやすくなります。また、将来の目標が見えていないため、努力する意味も見出しにくくなります。
「将来やりたいこと」と学習を結びつけながら、子供自身が納得できる理由を一緒に探すことが大切です。
勉強方法がわからない
方法がわからないと、努力しても成果が出ず、やる気を失ってしまいます。また、非効率な勉強を続けることで、時間ばかりかかり、成績が上がらないという悪循環に陥ります。
ノートの取り方や復習のタイミング、計画の立て方など、具体的で小さなステップに分けた「型」を教えることが大切です。
学校の授業についていけず苦手意識を持っている
授業についていけないと「自分はできない」という思い込みが強くなります。また、わからないまま授業が進むため、ますます差が広がっていきます。
必要であれば、前の学年や小学校の範囲まで戻り「わかる」を体験させることが大切です。
学校生活や人間関係で悩んでいる
人間関係の悩みは、子供にとって非常に大きなストレスです。悩みを抱えたままでは勉強に集中しにくく、心のエネルギーも学習に向かいません。
まずは子供の話をしっかり聞き、必要であれば学校や専門家と連携することが大切です。
スマートフォンやゲームに気を取られる
スマホやゲームは、短時間で強い刺激を得られるため、勉強のように地道な作業よりも魅力的に感じられます。また、依存性があり、一度手にするとやめにくくなります。
「勉強が終わったらゲームOK」など、ルールを決めて管理することが必要です。
部活や習い事で疲れている
部活動で心身ともに疲れ切っていると、帰宅後に勉強する気力が湧きません。また、先輩後輩の人間関係でストレスを抱えていることもあります。
疲れているときは無理をさせず、休息を優先することも大切です。
反抗期で反発してしまう
反抗期は、子供が親から精神的に自立しようとする大切な時期です。この時期に親が強く押しつけると、内容が正しくても反発してしまいます。
一歩引いて見守る姿勢を持ちながら、必要なときだけ手を差し伸べることが大切です。
勉強しない子供に起こり得る末路とは
勉強不足がもたらす影響は、単なる成績の低迷に留まらず、将来的なリスクを招く可能性があります。ここでは、勉強不足がどのような悪影響をもたらすのか解説します。
進路の選択肢が狭まる
勉強をしないと、定期テストの成績が伸びず、内申点が下がります。その結果、行きたい高校を諦めなければならなくなることもあります。また、推薦入試の選択肢も狭まります。
進路は将来に大きく影響するため、早めに対策することが大切です。
進学先で留年するおそれも高まる
中学で基礎が身に付いていないと、高校の授業についていけず、留年や中退につながることがあります。また、大学受験でも大きなハンデになります。
学び直しは可能ですが、時間も労力もかかるため、想像以上に本人へ負担がかかります。そのため、今のうちに無理のないペースで学習の習慣を整えておきたいところです。
自己肯定感が低下し努力しなくなる
失敗体験が積み重なると「何をやってもダメだ」という無力感が育ちます。こうした状態になると、新しいことに挑戦しようとする意欲そのものが失われてしまいます。
自己肯定感を育てることは、勉強だけでなく、人生全体においても重要です。
勉強しない子供に対して親ができるサポートの例
ここまでの内容を踏まえて「ではどうすればよいのか」と感じている方に向けて、親ができる具体的な改善策を紹介します。
勉強しやすい環境を整える
物理的な学習環境を整えることは、集中力を高める第一歩です。たとえば、勉強机の上には教科書とノートだけを置き、マンガやゲーム機は別の場所へ移しておきます。リビングで勉強する場合は、テレビを消す時間帯を決めておくとよいでしょう。
スマホについては「勉強中はリビングに置く」といったルールを子供と一緒に決めることが効果的です。一方的に取り上げるのではなく「30分勉強したら5分スマホOK」など、子供が納得できるルール作りを意識しましょう。
勉強の目的や目標を一緒に考える
「なぜ勉強するのか」という問いに、子供自身が答えを見つけられるようサポートします。まずは「将来どんなことをしてみたい?」「どんな大人になりたい?」と、子供の夢や興味を引き出す質問から始めましょう。
その夢に必要な学歴や資格を調べることで、勉強と将来がつながります。「次のテストで〇点取る」など、小さな目標から始めることが大切です。
しつこくない程度に声かけする
勉強の進捗を管理しすぎず、タイミングを見て声をかけることも大切です。たとえば「夕食後に1回だけ『宿題終わった?』と聞く」「それ以外は何も言わない」といったルールを作るとよいでしょう。
声をかけるときは「今日の授業で面白かったことは?」など、関心が伝わる言い方を心がけましょう。
ルールにもとづいた息抜きを用意する
「25分勉強して5分休憩する」「1教科終わったら10分休憩する」など、メリハリのある学習リズムを作ります。休憩中はしっかりリラックスして問題ありません。ただし、休憩時間を守ることが条件です。
休憩中に好きな音楽を1曲聞く、お菓子を少し食べるなど、楽しみを用意しておくと、勉強へのモチベーションも上がります。
親自身が勉強する姿勢を見せる
「勉強しなさい」と言うだけでなく、親自身が学ぶ姿を見せることも大切です。資格試験の勉強や読書、仕事の資料作成など、親が机に向かって集中している姿を子供に見せましょう。
親が楽しそうに学ぶ姿を見ることで、子供も「学ぶのは面白そうだ」と感じやすくなります。
日頃のコミュニケーションを見直す
親子の会話が「宿題やった?」だけになっていないでしょうか。「今日学校で何が楽しかった?」など、勉強以外の話題でも子供の日常に関心を示すことが大切です。
信頼関係が築けていれば、いざというときに子供は親のアドバイスにも耳を傾けやすくなります。
子供が勉強せずイライラしたときの対処法
親自身が穏やかでいることは、子供にとっての安心にもつながります。
まずは冷静になる時間を作ろう
イライラしたまま接すると、感情的になり、子供を傷つける言葉を口にしてしまいます。まずは自分を落ち着かせることが大切です。
その場を離れて深呼吸する、水を飲むなど、自分なりのクールダウンの方法を持っておきましょう。
子供に求めるハードルを低くしよう
高すぎる期待は、親自身も苦しめます。まずは小さな目標から始め、子供のできたことを認めることが大切です。
ハードルを下げることで、子供も親も気持ちが楽になります。
日頃から親自身のストレスケアを忘れずに
親自身がストレスを抱えていると、子供に優しく接することが難しくなります。自分の時間を大切にし、リフレッシュすることが大切です。
趣味を楽しむ、友人と話すなど、自分なりのストレス解消法を持ちましょう。
家庭教師や塾を利用するのも一案
家庭教師や塾は、勉強を教えるだけでなく、親子関係の改善にも役立ちます。第三者が入ることで、親は感情的になりにくくなります。
家庭教師のファミリーは、単なる家庭教師ではなく、ご家庭の「教育顧問」という立ち位置で親子を支える存在です。
わからない問題を解けるように教えるだけでなく、教育に関するさまざまな情報を提供し、幅広い教育相談に対応しながら、子供たちの将来設計もサポートしています。
まとめ
子供が勉強しない理由が「100%親にある」とは言い切れません。しかし、親の関わり方が子供の学習意欲に大きく影響するのも事実です。
過干渉や無関心、否定的な言葉など、知らないうちにやる気を削いでしまう関わり方を見直し、環境づくりや目標設定、適切な声かけなど、できることから始めていきましょう。
親自身が完璧である必要はありません。必要であれば、家庭教師や塾といった第三者のサポートを活用するのも、選択肢のひとつとして検討してみましょう。
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