集団指導塾や個別指導塾のデメリットは?メリットや失敗しないための選び方も参考に!

勉強のコツ

2023.01.30

ファミリー 代表 寺井俊行

こんにちは!家庭教師のファミリーです。

 

成績アップのため、受験での志望校合格のため、学習塾へ通うことを検討する方は多いでしょう。

 

学習塾は「集団指導塾」と「個別指導塾」の大きく2種類に分けることができます。

これらの塾には同時に対応する生徒数の違いから、指導スタイルに異なる特徴があります。

 

どちらの塾に向いているかは、生徒の性格や現在の学力、志望校などによって大きく異なります。

 

今回は集団指導塾と個別指導塾の特徴を比較し、それぞれどんな生徒が向いているのか、詳しく解説していきます。

 

 

 

 

集団指導塾と個別指導塾の特徴・違いは?

どちらも同じ学習塾とはいえ、集団指導塾と個別指導塾には大きな違いがあります。

まずは、それぞれの特徴を確認していきましょう。

 

 

 

集団指導塾の特徴

  • ・人数・・・10人程度~30人程度まで
  • ・学習内容・・・全員同じカリキュラム
  • ・月謝・・・比較的低価格
  • ・講習費用・・・レベルが高くなるほど高額

 

集団指導塾では、学校の授業と同じように一つの教室に生徒が集まり、ひとりの先生から一斉授業を受けます。

 

クラスが複数設定されている塾の場合、学力や志望校に応じてクラス分けされるのが一般的です。

 

1クラスの人数は、10〜15人程度と少人数の場合もあれば、それ以上の大人数であることもあり、塾によって異なります。

 

また、学習内容は、塾で決められたカリキュラムのもとで全員が同じテキスト・問題集を使い、テンポよく授業が進められます。

特に進学校を目指す学習塾では、授業内容は難しいうえに授業ペースも早く、宿題もかなり多いのが特徴です。

 

そのため、塾では授業を欠席した場合の振替ができないので、その分の授業が抜け落ちてしまい、その後の授業についていけない、遅れを取り戻すのが大変というケースも見られます。

 

集団指導塾では解き方や受験テクニックを教わることができ、受験情報にも精通していることが多いのも特徴です。

 

月謝は個別指導塾に比べると低価格ですが、選抜クラスによっても異なります。

また、夏休み・冬休み・受験直前などの講習会では学力レベルが上がるほど講習費用が高額になる傾向があります。

 

 

 

個別指導塾の特徴

  • ・人数・・・1人~5人程度
  • ・学習内容・・・生徒ごとに異なる
  • ・月謝・・・集団指導塾より割高

 

個別指導塾では集団指導塾と異なり、学年も様々で、学力や志望校も様々な生徒がパネルを挟んで個々で勉強しています。

 

一般的には2人〜多い時で5人くらいの生徒に対してひとりの講師が巡回し、わからないところを指導しています。

1対1コースの場合はマンツーマンで講師がわからないところを指導してくれます。

 

使用する教材は塾によって異なっており、指定された教材を購入する場合もあれば、生徒が自由に持ち込める場合もあります。

 

指定のテキストがある場合は、テキストに沿って授業カリキュラムが組まれますが、教材がない塾の場合はその都度、勉強する教科や範囲を生徒と話し合って決めることが多いようです。

 

1対1コース以外では一人の講師が複数の生徒を同時に順番に見ることになるため、講師がひとりの生徒に教えている時間は、他の生徒は問題を解いています。

問題がなかなか先に進まない生徒にとっては、自分の番が回ってくるまでは教えてもらえないので、手が止まってしまう時間が増えることになるという点はデメリットです。

 

個別指導塾の場合、授業を欠席しても振替できることがほとんどですが、その間の自宅学習が進んでいないと、学校の進度からも大幅に遅れることになります。

 

一般的に個別指導塾は全国展開のフランチャイズが多いため、マニュアルが整備されています。

ただし、1対1コースの場合であっても毎回同じ講師が指導してくれるとは限らず、毎回講師が替わることで相性の合う合わないや教え方のバラツキなどが生じるため、人見知りや環境に慣れるのに時間がかかる生徒にとっては注意が必要です。

 

また、講師は大学生アルバイトが多いため、入れ替わりが激しいということも知っておきましょう。

 

費用については、生徒に合わせて指導してくれる分、集団指導塾よりは割高になりますが、個別に受講コマ数を自由に調整できるため、授業数を増やさなければ集団指導塾並みの費用で利用できます。

 

夏休みや冬休み・受験前などは教室長から大量のコマ数を受けるように勧められることが多く、言われるがままに受け入れてしまうと講習費用は高額になってしまうので注意が必要です。

 

このように、集団指導塾と個別指導塾では様々な点において違いがあります。

子どもに合う指導スタイルを見極めるためには、子どもの性格や生活習慣、勉強への理解度、目標などを十分に考慮したうえで、選ぶことが大切です。

 

 

 

 

集団指導塾はこんなデメリットに注意!もちろんメリットも

集団指導塾での学習について、デメリットとともにメリットも確認していきましょう。

 

 

 

気をつけたい集団指導塾のデメリット

集団指導塾のデメリットは以下のようなものが挙げられます。

 

  • ・一人ひとりの学力レベルに合わせた指導を受けられない
  • ・授業についていけないと塾のお客さん状態に
  • ・分からなくても質問できないことが多い
  • ・先生を変えることができない
  • ・欠席した場合に振替できない
  • ・送迎が必要なこともあり、夜道が心配

 

 

一人ひとりの学力レベルに合わせた指導を受けられない

学校と同じように一人の講師がクラス全員に対して一斉授業するスタイルなため、授業スピードや教え方、解かせる問題や与える宿題といったものはクラス全員が同じです。

たとえ学力に差があったとしても生徒が塾のペースに合わせる必要があります。

 

 

授業についていけないと塾のお客さん状態に

生徒が塾に合わせることになるため、授業で分からないところを放置したままにしてしまうと、雪だるま式にどんどん分からないところが増えてしまいます。

授業カリキュラムは決まっているため一旦分からなくなると、なんとなく授業を聞いているだけというような状態になり、何のために塾に通っているのか分からない状態になってしまいますので注意が必要です。

 

 

分からなくても質問できないことが多い

学校と同じように、授業中に分からないからと言って手を上げて質問する子はほとんどいません。

 

また、授業カリキュラムは決められていますので、予定の範囲まで授業を進めるためにも質問に多くの時間を割くことができません。

 

以上のことから授業後に質問するしかないのですが、次の授業までの空き時間が少ない場合は、講師側もなかなか質問に答える時間をとってあげられていないのが実状です。

 

 

先生を変えることができない

学校と同じように担当の講師は決められていますので、塾側の事情でない限りは「分かりにくい」「相性が合わない」という場合であっても講師を交代することは難しいでしょう。

そのため、生徒が塾に合わせることになります。

 

 

欠席した場合に振替できない

学校と同じように、授業を欠席してもひとりのために振替授業をしてくれるということはありません。

 

欠席した場合は授業で使用したプリントを後から渡し、その単元の映像授業を見て補うようにとフォローしている塾もあります。

 

1回でも欠席すると次の授業では確実に先に進んでいるため、実際には取り戻すために相当な苦労が必要となります。

 

塾の授業を休まないことを最優先することになってしまい、部活動を休んだり、家の用事を変更したりなど塾の授業スケジュールに左右されることが多くなることは覚悟しておきましょう。

 

 

送迎が必要なこともあり、夜道が心配

お目当ての塾が近所にあればよいのですが、公共交通が不便な地域にお住まいの方は車で送迎する必要があります。

 

近年、学校と同じように塾でも統廃合が進められ、地方に分散していた教室がターミナル駅周辺に統合されています。

 

保護者の方が仕事で都合がつかない、自家用車がないといった場合は、別の選択肢を検討せざるを得ません。

 

また、塾からの帰りは夜間となるため女の子の場合は特に夜道の一人歩きなどは注意が必要となります。

 

 

 

集団指導塾のメリット

ここまでデメリット中心にご紹介しましたが、次は集団指導塾のメリットについてご紹介します。

 

集団指導塾のメリットには以下のようなものが挙げられます。

 

  • ・勉強せざるを得ない環境が用意されている
  • ・競争せざるを得ない環境が用意されている
  • ・受験情報が豊富
  • ・授業料が他と比べて割安

 

 

勉強せざるを得ない環境が用意されている

学習塾は毎週〇曜日の〇時からと授業予定が決まっており、教室に行くと他にも生徒がいて時間になると講師が授業が始まります。

受け身だろうが何だろうが強制的に勉強する体制になり、少なくともその時間帯は勉強することになります。

 

 

競争せざるを得ない環境が用意されている

多くの学習塾では定期的にテストが実施され、偏差値や塾内順位が発表されます。
中には成績順に座席が決められるところもあり、学習塾に通っている以上、成績順位の変動は気にせざるを得ない環境があります。

常に自分の成績を把握することができ、ライバルと競争して成績を伸ばしていくことができる環境があります。

 

 

受験情報が豊富

大手の学習塾の場合、毎年多くの受験生を指導しているため模試結果から独自の志望校判定を行うことが可能です。

そのため、合格に必要な点数が把握しやすく、また入試問題の分析も行っているため、出題傾向に合わせた指導が受けられます。

 

 

授業料が他と比べて割安

個別指導塾や家庭教師と比べて授業料は割安なので、近くに教室があれば利用しやすいでしょう。

 

 

 

 

個別指導塾のメリット・デメリットも知ろう

個別指導塾のメリット・デメリットについてもご紹介します。

 

集団塾と同じく、デメリットから比較していきましょう。

 

 

 

個別指導塾のデメリット

個別指導塾で考えられるデメリットは以下のようなものです。

 

  • ・教えてもらう時間が少ない(1対複数の場合)
  • ・同じ講師に見てもらえない(1対複数の場合)
  • ・問題の解答解説だけで終わる
  • ・宿題・家庭学習の指導がない
  • ・送迎が必要なこともあり、夜道が心配
  • ・集団塾よりは割高

 

 

教えてもらう時間が少ない(1対複数の場合)

1対複数コースの場合、一人の講師が学年も学力も異なる複数の生徒を同時に見ることになります。

この場合、講師は巡回して生徒を順番に教えるのですが、同時に見る生徒の人数が多くなればなるほど一人当たりの指導時間が少なくなります。

 

90分授業といっても、同時にみる生徒が3人の場合、一人当たりはたったの30分。

4人だと、たったの20分となります。

 

そのため、教えてもらう時間以外は途中で手が止まったとしても、ひたすらテキストの問題を解くことになります。

 

ただし、1対1コースの場合は家庭教師のように講師がつきっきりとなるので、90分授業であれば90分教えてくれることになります。

その場合は、授業料も割高となるので覚えておきましょう。

 

 

同じ講師に見てもらえない(1対複数の場合)

個別指導塾の場合、講師は大学生アルバイトがほとんどなので毎回同じ講師にあたるわけではありません。

 

曜日や時間帯によって講師が異なっているのが一般的です。

人が違えば教え方や接し方も違ってきますので、今日は分かりにくかった、今日は話しづらかったという可能性があることを知っておきましょう。

 

たとえ1対1コースであっても、日によって講師が替わる場合があります。

また、講師を交代させることは可能でしょうが、もともと日によって講師が替わることになるので、交代ができるという表現は微妙かもしれません。

 

 

問題の解答解説だけで終わる

個別指導塾ではひとりの講師が複数の生徒を巡回して教えるスタイルですので、テキストの問題を解いていて分からない問題があれば、講師が回ってきた時に質問して教えてもらうことになります。

 

つまり、その問題の答えを導くための解説を聞いて理解できたら終わりです。

 

生徒が解けない問題をピンポイントで解説するだけで、集団指導塾のように順を追って体系的に教わったり、学んだりすることは個別指導塾の指導スタイルでは難しいでしょう。

 

 

宿題・家庭学習の指導がない

個別指導塾では集団塾のように授業カリキュラムがきっちり決まっていないケースがほとんどで、教室に来てどこを勉強するかは生徒が決めることが多いです。

 

今日、勉強したい教科・範囲の問題を解き、講師が巡回した時に教わるという授業スタイルのため、次回までの宿題や家庭学習でやるべき内容についての指導がほとんどありません。

また、複数の生徒を同時に見ている関係上、宿題や家庭学習の指導をする時間が取れないという事情もあるかもしれません。

 

 

送迎が必要なこともあり、夜道が心配

お目当ての塾が近所にあればよいのですが、集団指導塾と同じく、公共交通が不便な地域にお住まいの方は車で送迎する必要があります。

保護者の方が仕事で都合がつかない、自家用車がないといった場合は、別の選択肢を検討せざるを得ません。

また、塾からの帰りは夜間となるため女の子の場合は特に夜道の一人歩きなどは注意が必要となります。

 

 

集団塾よりは割高

個別で対応してくれる分、集団指導塾と比べれば費用は割高となるでしょう。

 

ただし通う曜日や時間帯なども比較的自由に組めることも考えると、一概に割高・割安といった尺度だけでは判断が難しいところです。

 

 

 

個別指導塾のメリット

個別指導塾にはデメリットばかりではなく、次のようなメリットが期待できます。

 

  • ・自分の希望する学習内容を学べる
  • ・勉強せざるを得ない環境がある
  • ・自習スペースがある
  • ・スケジュールを調整しやすい

 

 

自分の希望する学習内容を学べる

個別指導塾の最大のメリットと言えば、自分の希望する教科や範囲を自由に勉強できるという点です。

 

集団塾では学習カリキュラムが決められているため生徒が塾に合わせる形になりますが、個別指導塾の場合は、塾側で決められたカリキュラムがないところがほとんどですので、何を勉強するのかを自分で選べます。

 

 

勉強せざるを得ない環境がある

教室に通う曜日や時間帯が決められている場合が一般的には多く、その時間に教室に行けば周りにも同じように生徒が勉強していますので、勉強せざるを得ない状況になります。

教室の中に一歩入ってしまえば、気持ちも勉強モードに切り替えられるという点はメリットです。

 

 

自習スペースがある

ほとんどの個別指導塾には自習スペースを設けています。

 

講師が横について教えてくれるわけではありませんが、教室内の空間で集中して勉強することができます。

塾によって費用は様々ですが、低料金で利用できる場合がほとんどです。

 

 

スケジュールを調整しやすい

集団塾ではカリキュラムや時間割が固定化されているため個人の調整はできませんが、個別指導塾の場合は、入塾時に通う曜日や時間帯、回数などは自由に決めることができます。

 

また、何らかの事情で欠席する場合も、その日の授業を他の日に振り替えたりすることができます。

ただし、振替できる回数を制限したり、座席数がない場合は振替できなかったりすることがありますので注意が必要です。

 

 

 

 

集団指導塾も個別指導塾も、いまひとつどちらも合わないという場合の対応は?

集団指導塾はカリキュラムも決まっているし、受験ノウハウもしっかりしていそうだから安心できるけれど、授業についていけなかったりすると意味がないし、部活でスケジュールが合わないと困るから、うちの子には合わないかもしれない。

 

それに共働きだから送迎もしてあげられないから難しいかも…と心配になる方も多いでしょう。

 

 

一方の個別指導塾はどうかというと、スケジュールの心配はいらないし、個別で見てくれるから安心だと思うけど、先生がコロコロ替わるのはちょっと気を遣いそうだし、うちの子のことをよく分かってくれていない状態で教えてもらうのはどうなんだろう。

 

それに好きなところを勉強できるのは良いと思うけど、結局分からないところが多いと問題は先に進めないから先生が回ってくるまではボーっとしてしまうんじゃないか…というのも心配。

 

もっと勉強の仕方からじっくり教わりたいけど、そういう感じでもないし、結局のところ個別指導塾も、うちの子にはイマイチ合わないような気がする…。

 

このように、いったい「どうしたらよいのか分からなくなってきた」という方もいらっしゃるのは事実です。

 

そもそも、ひとり一人の性格も学力も志望校も生活習慣もみんなバラバラなのが当たり前です。

 

そうした状況の中で、今の自分の学力でもしっかり理解できて、自分のことをよく分かってくれている先生が教えてくれて、問題の解説だけじゃなくて勉強のやり方からテスト勉強のコツとかも教えてくれる。

しかも、部活動にあわせてスケジュールが組めるし、変更したり振り替えたりもしてくれる。

 
ひとり一人の状況に合わせるとは、こういうことかもしれません。

 

集団塾も個別塾もどちらも合わなくて、でもうちの子に合わせた勉強をさせてあげたいとお考えでしたら、一度家庭教師のファミリーに、相談されてはいかがでしょうか。

 

同じ先生が1対1で、今の学力、志望校、生活習慣に合わせて丁寧に教えてくれます。家庭教師のファミリーでは、生徒が合わせるのではなく、先生が生徒に100%合わせることになります。

 

お子様の状況がひとり一人異なりますので、まずはご入会とは関係なく、お子様の現状と目標や目的をヒアリングさせていただいた上で、今抱えている課題とその解決までのプロセスをご提示させていただいております。

 

ご入会されるまでは費用は一切かかりませんので、現状に不満や不安を感じていらっしゃる方はぜひお気軽にお問合せ下さい。

著者ファミリー 代表 寺井俊行

大学生の家庭教師が主流の中、顧客からのより専門的で高度な要求に応えるため、教師のプロフェッショナルとして、質の高い授業を提供。

常にハイレベルな授業を提供できるように、日々指導法や教材の研究等を行い、また、大学生や一般の家庭教師に対して研修や授業のアドバイスを行うことで、ファミリー全体の授業スキルの向上を図っています。

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