九九が覚えられないのはなぜ?家庭での覚え方と考え方とは

勉強のコツ

2022.03.15

ファミリー 代表 寺井俊行

こんにちは!家庭教師のファミリーです。

 

新学年から九九を習うけれど「算数が苦手できちんと覚えられるか不安」と感じてしまうお子さまは多いです。

九九がなかなか覚えられないというお話もよく耳にします。

 

今回は九九の学習について、覚えられない原因や家庭で実践できる覚え方、保護者さまのサポートの仕方をご紹介します。

 

これから2年生を迎えるお子さまや、3年生以上でも九九が苦手な場合におすすめな内容なのでぜひ参考にしてみてくださいね。

 

 

 

かけ算の九九が覚えられない!原因はどこにある?

かけ算の九九が覚えられない!と悩んでいても、原因はお子さまによってさまざまです。

ここでは原因としてよく見られるポイントを確認していきます。

 

 

 

暗唱が目的になってしまっている

膨大な式の量を無理やり暗唱で丸暗記しようとしても、意味をしっかり理解していなければ頭に入るのにも時間がかかってしまいます。

 

また、暗唱ばかり行なっていると飽きてしまったりモチベーションが下がる可能性もあるので、声に出すだけでなく表に答えや問題を書き入れるといった「書く」方法を取り入れるのもひとつです。

 

 

 

数の言い方が難しい

3×3=9を「さざんがく」と言ったり、数字の「4」は「し」、「7」は「しち」と読むなど、普段と言い方が違っているので、とても紛らわしくなります。

 

42(しじゅうに)、72(しちじゅうに)など口に出すと似ている読みも多くあり、混乱を招いてしまうことが原因という場合もよくあります。

 

 

 

1の段から順番に覚えようしている

かけ算の学び方には様々な方法や順番がありますが、かけ算は簡単なところから覚えていき、言える段を増やしていくのがコツです。

 

たとえば、最初は1の段と5の段からスタートしてみると覚えやすいです。

1の段は1ずつ増えていくだけですし、5の段は1の位が5か0にしかならず、時計とも同じ読み方です。

 

そこから2の段、3の段と進めていき、6の段からは約半分は反対からの計算を覚えているので全く新しい数字として覚えるのは残り半分となります。

 

覚えた割合が増えていくほど自信に繋がるので、覚える順番を意識してみるのも一つの方法ですね。

 

 

 

苦手意識が強くなってしまっている

覚えられないところがあるからと言って苦手な部分ばかり取り組み続けてしまうと、成功体験が減ってモチベーションが下がり、より苦手意識が強くなってしまうことも。

 

たとえば、得意な段をより早く言えるよう制限時間付きで行なってみるなど、得意な部分をより強化する方法も織り交ぜてみると、成功体験が増えて取り組みやすくなります。

 

もし集中的に苦手なところばかり繰り返している場合は、少し意識して別の段に取り組んでみるのも良いですね。

 

 

 

九九が覚えられない場合に試してみよう!九九の覚え方

どうしても覚えられない期間が続くと、焦りも出てきてしまいますよね。

九九の覚え方にもさまざまな方法があるので、いくつか例をご紹介します。

 

 

 

歌に合わせて覚える

最近は歌やリズムに乗せた九九の動画もたくさん出ています。

耳に残りやすいので、聞きながら親子で復唱するのも楽しいですよ!

 

 

 

九九の表を部屋に貼る

九九の表は勉強部屋でも良いですが、トイレや浴室などに貼って隙間時間で見れるようにしておくのもおすすめです。

 

 

 

カードや単語帳でゲーム感覚で覚える

めくると答えが出てくるカードは、移動中でも簡単に見ることができたり、ゲーム感覚でも楽しめるためおすすめです。

数だけのカードを作って、家族で神経衰弱のようにめくった同士で答えを出すといったゲームをしてみるのも面白いですよ。

 

ランダムな問題に答える力も養われていきやすいです。

 

 

 

アプリを利用する

スマートフォンやタブレットでアプリを活用する方法もおすすめです。

ゲーム感覚で取り組める無料アプリもたくさんあります。

 

タイムを競うものから、3択から選べるもの、音楽に合わせたり応用問題が用意されているものまでさまざまです。

 

 

 

 

「九九を覚えられない!」苦手意識から脱却するための教え方

掛け算

九九を家庭で教える際に心がけたいポイントについても知っておきたいですよね。

 

まず、基本の仕組みを理解せず九九だけを覚えてしまうと、後々つまずいてしまう原因となってしまいます。

 

なかなか覚えられない場合は、家庭で取り組む際にも基本の仕組みが理解できているかの確認から始めてみましょう。

 

あまり理解ができていないと感じた場合は、「アレイ図」と言われるかけ算の説明でよく出てくる図を、九九を言いながら作ることで理解を深めるのもおすすめですよ。

 

「アレイ図」とは、下の図のように◯を9列9段のマスの中に並べたものです。

縦の数字と横の数字をつなぎ、その線の内側に入っている◯の個数が答えになる仕組みです。

例えば、5×3の場合、上の表のように5と3を線でつなぎ、その線の内側にある◯を数えます。

すると◯の個数は15個なので、5×3は15というように考えることができます。

 

最初の基礎作りとして、仕組みを覚えてもらうために取り入れてみるのも良いでしょう。

 

特定の箇所でつまずいてしまうという悩みがある場合は、前の答えからその段の数を足すと答えになる、という仕組みを理解させるのも方法の一つです。

例えば6×7=42ですが、「6×6=36に6を足す」と覚えていれば出すことができます。

暗唱ですらすら言うのには時間がかかってしまうかもしれませんが、テストの計算式に答えを書いていく分には十分活用できます。

 

また、かけ算は日常生活で使う機会も多い計算方法です。

どんな時に使うかをいくつか紹介したあと、お子さまと一緒に見つけてみましょう。

 

たとえば、食事の際に家族分の箸の本数を数えてみるなど具体的に見ることで、理解もより深まりますよ。

 

 

 

 

九九は学ぶ過程も大切!家庭でも身近なものから取り組みを

九九が覚えられない原因としては、暗唱が目的になってしまっている、数字の言い方が難しい、1の段から順に覚えようとしている、苦手意識が強くなってしまっていることなどが考えられます。

 

九九を覚えられないといった悩みには、歌やカードでゲーム感覚で取り組んでみたり、スマートフォンやタブレットでのアプリを活用してみたりする方法もあります。

 

また、家庭で取り組む際には今一度かけ算の仕組みを理解できているか確認してみましょう。

理解を深めるためにアレイ図を作ってみるなどの取り組みもおすすめです。

 

日常生活の中にかけ算の要素を見つけることもかけ算の理解には効果的です。

かけ算は将来的にも日常生活で使う場面が多く出てくるものなので、身近に感じながら理解を深めてみてくださいね。

 

苦手な教科のお悩みがあれば、ぜひ家庭教師のファミリーへご相談ください!

 

著者ファミリー 代表 寺井俊行

大学生の家庭教師が主流の中、顧客からのより専門的で高度な要求に応えるため、教師のプロフェッショナルとして、質の高い授業を提供。

常にハイレベルな授業を提供できるように、日々指導法や教材の研究等を行い、また、大学生や一般の家庭教師に対して研修や授業のアドバイスを行うことで、ファミリー全体の授業スキルの向上を図っています。

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