中学受験のメリットデメリットは?子どもにとっての良い選択

受験のこと

2021.03.11

川合 淳

こんにちは!家庭教師のファミリー認定プロ教師の川合です。

 

中学受験をするべきかどうか。お子さまはもちろん、保護者さまも悩むところですよね。

 

中学受験は「しなくてはならないチャレンジ」ではありません。

しかし最近では、地元の公立中学ではなく私立中学への進学を目指す小学生も多く見られます。

地域差はありますが、ここ数年の首都圏における「中学受験を目指す小学生の割合」は平均で15%程度とされています。(2018年4月、首都圏模試センター発表)

 

中学受験をするべきかどうかご検討中の皆さんへ、中学受験のメリット・デメリット、どんな子が中学受験に向いているのかなど、お話していきます。

 

 

中学受験のメリット・デメリットはここ!

中学受験では、試験の合否や勉強の知識だけでなく様々なものを得られます。

もちろんメリットもあれば、デメリットになる経験も存在します。

お子さまの性格や教育方針にとってそれが当てはまるかどうか、じっくりとお考えください。

 

 

中学受験のメリット

■中高一貫の特色あるカリキュラム

これはもちろん中高一貫校へ進学した場合になりますが、私立中学の多くは中高一貫校です。

高校受験というハードルが取り除かれたことで、6年かけてしっかりと学力を身に付けることが出来ます。

勉強だけでなく部活動などの課外活動も心置きなく打ち込めるのもメリットですね。

 

 

■学習面や生活面の手厚いフォロー

預かった生徒をどのように育てるかは、私立中学にとってはまさに死活問題です。

もちろん公立中学の先生も一生懸命ですが、私立中学の先生はより強い危機感を持って生徒に接しています。

公立中学に比べ、学習面でも生活面でも、より細やかな気配りと迅速な対応が期待できます。

 

 

■「建学の精神」に基づく教育理念が明確

私立中学ならどこでも「建学の精神」があり、それに基づく教育理念に沿って教育が行われています。

中学校を選ぶ時はまずこの「建学の精神」に共感できるかどうかが大きなポイントになりますね。

お子さまや保護者さまの教育方針に近い学校を選ぶことができるのも、中学受験のメリットといえます。

 

 

中学受験のデメリット

■受験勉強とそのサポート

多くは中学3年生に課せられている「受験」というチャレンジを、小学生のうちからモチベーション高くやりきれるかどうか、が最大のポイントとなります。

志望校のレベルにもよりますが、中学受験はおそらく想像以上に大変なチャレンジになると思います。

それと共に、サポートするご家族にも相応の工夫や協力体制が必要となります。

 

 

■友人との関係の維持や新たな人間関係の構築

受験勉強中は塾や家庭教師など学校外の勉強がカギとなるため、周りの友人と遊ぶ時間が削られたり、周囲に受験する子がいないと疎外感を味わう可能性があります。

また、遠くの私立学校を選択した場合、新たな人間関係を0から構築しなければなりません。

小学校6年間で培われた関係を基礎として進学する、地元の公立中学に行く子と比べると、最初の負担が生じます。

もちろん人懐っこい性格であればさほどデメリットとはなりませんが、学校での人間関係の構築は学生生活を左右するポイントとの一つとなり得るので、意識しておきたいところです。

 

 

■公立よりは経済的負担が大きい

授業料のかからない公立中学に比べれば、やはり経済的負担は大きくなります。

文科省の調査では、学校教育費(授業料・教材費・通学費・制服・寄付金など広義の学費)や学校給食費など合わせて年間で約100万円に上ります。

これに学校外活動費(学習塾・家庭教師・習い事など学校外で必要な教育費)などが加わると、平均約120~130万円になると言われています。

 

 

 

 

中学受験が向いている子とは?

OKポーズをとる家庭教師と少女

中学受験に向いている子とは、どんな子なのでしょうか。

 

 

なぜ中学受験をするのか親子で納得している子

幼いうちからチャレンジを敢えてするのが中学受験ですから、なぜ中学受験をするのか、親子ともしっかりと納得している必要があります。

まずはここがスタートです!

 

 

中学受験をご家族でフルサポートしてもらえる子

家族ぐるみでそのチャレンジをサポートする覚悟があるか。

もちろん本人の気持ちが一番ですが、まだ幼い小学生に中学受験を遂げさせるためには、ご家族のサポートが不可欠です。

 

 

現時点で決められた宿題を必ずやりぬける子

中学受験を決めれば、当然、学校の宿題以外にもたくさん勉強をしなければなりません。

少なくとも、現時点で学校の宿題はしっかりとできている子でないと、まず難しいでしょう。

 

 

長時間でも集中して先生の話が聞ける子

中学受験は塾や家庭教師のサポートも必要です。

学校の授業以外に長時間、授業を受けることになります。

勉強が大好きである必要はありませんが、学校の授業を集中して聞けている子ならチャレンジすることができるでしょう。

 

 

 

 

ここが難しい!中学受験で心構えすべき点

勉強をする子供の手元

中学受験には、気を付けておくべきポイントがいくつかあります。

ご自身で中学受験を経験されていない保護者さまは特に、中学受験の心構えを理解しておくことが大切です。

 

 

家庭ぐるみのフルサポートが不可欠

これまで何度もお伝えしてきた通り、中学受験は家族ぐるみのサポートが不可欠です。

塾の送り迎えやお弁当作り、家庭教師の場合はその準備、勉強できるご家庭の環境づくり、志望校の選択や親子面接の練習といったように、お子さまはもちろん、保護者さまも「受験生の親となる」準備や理解が不可欠です。

 

 

小学校の勉強と中学受験の勉強は別物

学校のレベルや方針にもよりますが、基本的に中学受験の勉強は「学校の勉強とは全くの別物」と考えておいたほうがいいでしょう。

深く広い知識が求められ、特に算数では、つるかめ算、流水算、旅人算などに代表される「特殊算」と呼ばれる、公立小学校ではあまり馴染みのない計算が出題されることが多く、試験に向けた練習をしていないと太刀打ちできない問題が多く出題されます。

また、近年人気の高い公立の中高一貫校、札幌開成中学校では適正検査として身の回りの課題をどう解決するかといった、教科の枠を超えた思考力を問う問題が出題されています。

中学受験には、塾や家庭教師の活用も大きなポイントになると言えるでしょう。

 

 

志望校によって出題傾向が大きく異なる

中学入試問題は各中学が独自に作成しますので、学校によって出題傾向が大きく異なります。

過去問を研究し、出題傾向に合わせた勉強をすることが合格への近道となります。

私たち家庭教師のファミリーの中学受験対策でも、各学校の入試傾向を押さえた対策を実践しています。

 

 

 

 

中学受験のメリット・デメリットを踏まえて検討しましょう!

中学受験について、特に注目したいポイントは、以下の3つです。

 

・中学受験の最大のメリットは、私立中学は中高一貫カリキュラムで学べること

・中学受験のデメリットは、受験までの負担、経済的負担が大きいこと

・中学受験には、家族ぐるみのサポートが欠かせないこと

 

中学受験は簡単ではないチャレンジだと思いますが、家族ぐるみでこの関門を乗り越えた時、そこから得られるものは大きな大きな財産になることは間違いありません。

皆さんのチャレンジが良いチャレンジになることを願っております!

 

著者川合 淳

小学生の基礎力養成から中学受験、大学受験までオールマイティに指導を行い、紹介で受け持つ生徒も多いベテランプロ教師。穏やかな口調からは数々の生徒・保護者の問題を親身に解決してきた風格が漂う…。

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