発達障害の子どもの勉強法は?発達障害の種類によって勉強法は違う!

勉強のコツ

2021.03.23

木戸 貴之

こんにちは!家庭教師のファミリー認定プロ教師の木戸です。

 

今回は、発達障害のお子さまの勉強法についてお伝えしていきます。

 

実は発達障害といわれている方々の中にも、夢を実現させた人はたくさんいます。生活面や学習面での困難をうまく乗り越える方法さえ見つけることができれば、発達障害という個性は才能のかたまりともいえるのです。

 

その才能を開花させてあげられるかどうかは、周りの大人たちがどのように関わってあげられるかにかかっています。
お子さまが安心して勉強できるよう、しっかりその子の特性を見極め、レベルに合わせたサポートが必要です。

 

発達障害についての特徴や、うまく進めるための勉強法についてお伝えしていきます。

 

発達障害とは?どんな特徴がある?

発達障害とは、脳の一部の機能に障害があること。
ひとことに発達障害と言っても、種類や特徴は様々です。

 

その個性について、これまで様々な分類がされてきましたが、今のところ大きく3つのカテゴリーに分類されています。

 

LD:学習障害

知的な発達に問題はありません。
むしろ、標準以上の能力を発揮しているケースが多く見られます。
ただし、「聞く」「話す」「書く」「計算する」など、ある特定の分野がいちじるしく苦手であるというのが特徴です。
相手に伝えること、推論などが苦手となる要因となっています。

 

ADHD:注意欠陥・多動性障害

自分の感情を抑制する機能をコントロールするのが苦手な子が多いです。
そのためじっとしていられなかったり(多動性)、質問を最後まで聞かずに答えてしまったり(衝動性)、集中力を継続することが難しかったり、やるべきことを忘れたり(注意散漫)などが多い傾向にあります。
興味のないことはとことん興味がないのですが、好きなことには没頭したりするのも特徴です。

 

ASD:自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群、高機能自閉症、広汎性発達障害)

自分の関心があること、自分のペースややり方で進めることを最優先したいという気持ちが強くみられます。
こだわりが強い面があるのも特徴で、自分の習慣や決まっていたスケジュールを乱されることに対応できず、パニックになってしまうこともありますが、その分ツボにはまると、ものすごい集中力を発揮することも。
相手の気持ちを考える、表情を読み取るなどのコミュニケーションが苦手な場合が多いです。

 

発達障害の場合はどんな勉強法で進めていく?


お子さまが学習障害だと診断された、またはその傾向が強いと思われる場合、どのような勉強法が適しているのでしょうか。

 

学習障害(LD)の勉強法

学習障害は、大きく分けると2つのタイプがあります。
読字・書字障害、算数障害です。

 

読字・書字障害とは、文字の読み書きが苦手なケースです。
文章を読むのに時間がかかってしまい、そのうえ意味が理解できていない。
年齢相応の漢字を使うことができない。
文章を飛ばし読みしてしまう、などの傾向があります。

 

勉強法としては、音声や視覚によるアプローチを試してみてください。
読み聞かせをする、音読をさせることが基本です。
また、挿絵や関連する画像などを示してイメージをわかせ、文章の表現する世界へ導いてあげるのも効果的です。

 

算数障害は、数をかぞえたり覚えたりすることが苦手なケースです。
繰り上がりや繰り下がりの計算も苦手です。

 

勉強法としては、学校の授業で使っている算数セットなどにあるカードやおはじきなどで可視化するのが効果的です。
ノートに書いて計算する場合には、マス目のついたノートにしっかり桁をそろえて書かせるようにしてみましょう。

 

さらに詳しくは、こちらをぜひ参考にしてください。
学習障害がある子どもの勉強方法。向き合い方や指導のコツとは

 

ADHD(注意欠陥・多動性障害)の勉強法

注意欠陥・多動性障害は、基本的にひとつのことに集中してじっとしていることが苦手です。
まずは、気になるものが目につかないようなスッキリとした環境を整えましょう。
周りで誰かがソワソワ動いているような環境も避けたいですね。

 

勉強法としては、短時間で終えられるようなドリルやプリントを使った演習がいいですね。
集中できる時間をだんだん長くする、それを積み重ねていく、という姿勢が大切です。途中で席を立ちたくなったら無理に抑えず、ルールを決めてストレスを発散させてあげてください。

 

さらに詳しくは、こちらをぜひ参考にしてください。
ADHD(注意欠陥多動性障害)のお子さまに適した勉強法

 

自閉症スペクトラム(ASD)の勉強法

自閉症の場合は、自分のこだわりが非常に強いところが特徴です。
一方で、ひとつのことに集中する能力に長けていますので、学力が高いケースも多くあります。
ですので、気持ちよく勉強させてあげられる環境にしてあげるのがポイントです。

 

勉強法としては、学びたいと思っていることをとことん学ばせてあげることです。
また、気持ちに余裕を持たせるためにも、予習に多くの時間を割きましょう。
一般的には予習よりも復習に力を入れるべきですが、予期せぬ新しいものへの対応を苦痛と感じるのが自閉症ですので、事前に予定表を作って渡したり、ソフトに知識を与えて学校に送り出してあげる方が効果的です。

 

さらに詳しくは、こちらをぜひ参考にしてください。
自閉症スペクトラムの子どもが伸びる勉強法!予習と余裕がカギ!?

 

3つのタイプ別に分けましたが、ADHDとASDの特徴をあわせ持っているといったケースなども実は多くみられます。
3つのどれかに必ず当てはまるとは、一概には言えないのです。

 

どのタイプにも共通で大切なのは、本人が何に悩み困っていて、どんなサポートを必要としているのかを判断し、安心できるようサポートすること。

 

・他の子とは比べず、できない状況を責めたりしない
・「あなたならできる!」「頑張って!」を多用しない
・達成しやすい短めの目標設定で、達成感を大切に

 

という点を踏まえた進め方で勉強できるといいですね。

 

発達障害の子どもの勉強を進めていくうえで気をつけたいこと


発達障害と思われる、または診断されたお子さまに保護者さまがすべき大切なポイントは「できたところをすぐ褒める」ことです。
勉強において発達障害か否かに関わらず、褒めることは基本姿勢ではありますが、発達障害のお子さまにとっては特に求められるポイントです。

 

何を褒められたのかお子さまに理解させるためにも、すぐ反応してあげて褒めることに効果があります。

 

学習障害のお子さまの場合は一部の感覚に困難な部分があるため、できない部分があっても別の部分を褒めることで、苦手なことがあっても他の方法で補える!という自信を持たせてあげることが大事です。

 

また、周りに合わせて問題のレベルを引き上げたり、できない分勉強時間を長くしたりする必要は全くありません。
徹底的にお子さまに合わせたレベル、ペースで進めていきましょう。

 

少しずつでも自信をつけて努力を続ければ、学力は必ず向上します。
そのスピードにはもちろん個人差がありますが、大きな問題ではありません。
スモールステップで成功体験を積み重ね、いろいろなことにチャレンジできる自信をつけてあげることが最大の目的なのです。
目先の点数にとらわれず、大きくあたたかな目でお子さまを見守ってあげましょう!

 

そしてもうひとつ。

 

ご家庭だけで完結せず、広くコミュニケーションをとっていくことも大切です。

 

保護者さまだけで抱え込まず、時には周りの協力を得ることも大事だと思います。

 

【まとめ】発達障害のお子さまは可能性のかたまり!個性に合わせた勉強法を

発達障害について、勉強法やサポートについて、ポイントを振り返っておきましょう。

 

・発達障害には、学習障害・ADHD・自閉症スペクトラムの3タイプがある
・各タイプに適した勉強法があるが、分類に執着せず個性別に考えるべき
・親ができることは、褒めること、子どもをよく見ていること
・ご家庭だけで完結せず、時には周りの協力を得る

 

家庭教師のファミリーでも軽度発達障害の学習支援を行っています。
障害に対してではなく、お子さま一人ひとりに合わせた指導を行っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

 

 

著者木戸 貴之

長年にわたり塾講師など教育に携わっており、これまでに指導してきた生徒は500名以上。生徒一人ひとりに合わせた指導で、難関校にも多数の合格者を輩出している。受験に関する膨大な知識が頭の中にインプットされているとか…

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