もしかして発達障害?発達障害の種類ごとに学習面の対処法を解説

勉強のコツ

2023.03.17

ファミリー 代表 寺井俊行

こんにちは!家庭教師のファミリーです。

 

近年、発達障害の子どもが増加していると言われています。

例えば、自閉症スペクトラムやADHDなど。

これらの症状がある子どもは、その特性から、日常生活において壁にぶつかりやすい傾向にあります。

しかし、逆にほかの場面では優れた能力を発揮することもあり、周りの人による理解とサポートは非常に重要です。

 

では、発達障害の子どもに対して、周囲の人間は具体的にどのようなサポートをすればいいのでしょうか。

 

今回は、子どもが発達障害の場合の学習面での影響とその対処法について詳しく解説します。

 

 

 

 

発達障害とは?増えている背景や種類について解説

発達障害とは、脳機能の発達の偏りに関わる障害のこと。

しつけや教育の問題ではありません。

 

自閉症スペクトラムや注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)などが代表的で、その障害の程度は人によって大きく異なります。

 

発達障害のある人は、他人とのコミュニケーションが苦手な場合が多く、一見変わったように見える行動を取ってしまうことが多いです。

しかし、一方で一部の分野では抜きん出た能力を発揮することもあり、外見も何ら変わりないことから、周りの理解を得るのが難しい傾向にあります。

 

そんな子どもたちの能力を伸ばしていくには、周囲の人々が発達障害について理解した上で、それぞれの特性に合った環境を提供することが重要です。

 

 

 

発達障害は増加傾向

近年、発達障害を持つ子どもの数は増加傾向にあり、相談数も増えていると言われています。

 

その背景にあるのが、発達障害の診断基準の見直しです。

発達障害の症状には人によって強弱がありますが、診断基準の見直しにより、これまで発達障害だとみなされなかった弱い症状の子どもについても、発達障害だという診断が行われるようになりました。

 

また、発達障害に対する認知が広まり、症状に気づく人が増えたというのも、理由のひとつでしょう。

 

子どもを持つ人の中でも発達障害というものがあるということを知る人が増え、乳幼児検診等などから療育へとつながるケースも増えてきました。

 

つまり、従来では発達障害だと診断されなかった・気づかれなかったケースでも、近年では発達障害だと診断されることが増えているのです。

 

 

 

発達障害の種類と特性

発達障害の症状は人によって異なりますが、主な種類としては、「自閉症スペクトラム」「注意欠陥多動性障害(ADHD)」「学習障害(LD)」などが挙げられます。

このほか、トゥレット症候群や吃音症なども発達障害に含まれます。

ただし、それぞれの障害は完全に独立しているわけではなく、症状や特性が重なっているケースも多いです。

 

 

自閉症スペクトラム

自閉症やアスペルガー症候群、高機能自閉症などをまとめて、自閉症スペクトラムと呼びます。

広汎性発達障害と呼ばれることもあります。

知的な遅れを伴うケースもありますが、社会性の困難が中心の障害です。

 

【自閉症の特性】

  • ・言葉の発達が遅れる
  • ・他人とのコミュニケーションが苦手
  • ・対人関係がうまく築けず、社会性の困難を抱えやすい
  • ・こだわりが強い
  • ・限定された行動・反復活動を好む
  • ・感覚が過敏 など

 

【アスペルガー症候群の特性】

  • ・言葉の発達は遅れがないケースが多い
  • ・他人とのコミュニケーションが苦手
  • ・対人関係がうまく築けず、社会性の困難を抱えやすい
  • ・こだわりが強い
  • ・興味関心に偏りが見られる
  • ・手先が不器用 など

 

自閉症スペクトラムは、他人の感情や意図を理解したり、推測したりするのが苦手です。

そのため、冗談やたとえ話が理解できなかったり、空気が読めない発言をしてしまったりします。

ルーティンが決まっていることを好み、急な予定変更があると対応ができず、かんしゃくやパニックを起こすこともあります。

特定のものに興味を示すこだわりの強さがあり、融通が利かない面もありますが、逆に好きなものにはとことん熱中することも少なくありません。

シャワーの刺激や大きな音が苦手など、感覚の過敏性があるケースも多いです。

 

 

注意欠陥多動性障害(ADHD)

ADHDは、注意欠陥や多動の症状を伴う発達障害です。

ADHDも知的な遅れを伴うことがあります。

 

【特性】

  • ・物事に集中できない
  • ・長時間じっとしていられない
  • ・不注意が多い
  • ・衝動性の強い行動を取る
  • ・忘れっぽい
  • ・感情的になりやすい
  • ・しゃべりすぎる など

 

多動傾向が強い場合は、授業中ずっとイスに座っていられなかったり、順番を待つのが難しかったりします。

注意欠陥の症状では、集中力が続かなかったり、ミスや忘れ物が多かったり、整理整頓が苦手というケースも多いです。

思ったことはすぐに口に出してしまったり、行動に移してしまったりする多動性が見られる場合や、そわそわと落ち着かずに貧乏ゆすりをしてしまうこともあります。

 

 

学習障害(LD)

学習障害の場合、全体の知的発達に問題は見られません。

しかし、特定の分野の学習や実施のみが困難になるという症状が見られます。

 

【特性】

  • ・「読む」「書く」「話す」「計算する」など、特定の分野のみが困難

 

計算は得意なのに、字を書くのが極端に苦手など、特定の分野に大きな困難を生じます。

科目が苦手というわけではなく、例えば算数だと、単純な計算問題は得意なのに、文章問題はまったくできないといったこともあります。

 

 

 

 

発達障害の種類ごとの原因や学習面に与える影響、解決策とは

漢字の書き取りをする生徒

自閉症スペクトラムやADHDなどといった発達障害の原因は、はっきりとはわかっていません。

恐らくは生まれながらの脳の発達の偏りが原因であると考えられています。

少なくとも「しつけ」や「育て方」などは発達障害に関係しません。

つまり、発達障害はその子が持って生まれた特性なのです。

 

とはいえ、発達障害が学習面に影響してしまう例は少なくありません。

ここでは、発達障害の種類ごとの学習面での影響についてご紹介します。

 

 

 

自閉症スペクトラム

自閉症スペクトラムでは、言葉の発達が遅れることがあるため、言葉の面で周囲の学習についていけなくなることがあります。

ただし、同じ自閉症スペクトラムであっても、記憶力が非常に高かったり幅広い知識を持っていたりするケースもあり、人によって学習面での影響は違います。

 

また、言葉の遅れがない場合でも、人とのコミュニケーションが苦手なため周りの子とうまく関係が築けず、学校に行くことが困難になることがあります。

 

 

 

注意欠陥多動性障害(ADHD)

注意欠陥や多動の症状があるADHDの子どもは、長時間同じ作業をしたりじっと話を聞いたりするのが苦手です。

そのため授業に集中できず、学習が遅れてしまうことがあります。

また、不注意によるミスや物忘れが多いことが、テストの点や学校の評価に反映されてしまうこともあります。

 

学習の遅れや忘れ物について怒られたり笑われたりすると、必要以上に不安を持ったり落ち込んだりして、自分に自信を持てなくなってしまうこともあります。

 

 

 

学習障害

特定の分野のみが極端に苦手な学習障害は、成績のアンバランスが生じやすい点が特徴です。

 

例えば、「読む」のが苦手な人であれば、国語の成績だけが極端に悪かったり、「計算」が苦手な人であれば数学の中でも計算問題のみ点数が伸びなかったりします。

 

一部の分野だけ成績が伸びないため、「勉強を怠けているのでは」と周囲から誤解され、学習意欲が低下することも考えられます。

 

 

 

 

発達障害の種類ごとの生活・学習に対する対処法は?

発達障害の子どもが直面する学習の困難と上手に付き合っていくためには、その子に合った学習環境を整備することが大切です。

 

ここでは、発達障害の種類ごとにその具体的な対処法を考えていきましょう。

 

 

 

自閉症スペクトラムの場合

視覚的な説明

自閉症スペクトラムの子どもにとっては、言葉よりも目から入る情報の方が分かりやすいと言われています。

よって、学習時には文字や言葉だけでなく、絵や図、写真などを用いて説明すると、理解が深まります。

 

 

安心できる環境整備

感覚が過敏になってしまうことがある自閉症スペクトラムの子どもにとって、学習を滞りなく進めるには安心できる環境が必要です。

大きな音や強い光などといった刺激のない場所に学習環境を設置するようにしましょう。

 

自閉症スペクトラムの子どもの勉強法については、以下でもご紹介しています。

自閉症スペクトラムの子どもが伸びる勉強法!予習と余裕がカギ!?

 

 

見通しを持った学習計画を立てる

次に何をするのかが分からないと不安になったり、パニックになったりしてしまう場合には、行動に見通しを持たせると安心して学習にのぞめます。

 

指示をするときには長い文章で伝えるのではなく、ひとつひとつ短い文章で、取り組む順番に伝えるようにしましょう。

 

 

 

注意欠陥多動性障害(ADHD)の場合

忘れ物を防ぐ工夫

忘れ物があると、学習がスムーズに行かなかったり、叱られてしまい学習へのモチベーションや自己肯定感が下がったりする原因になります。

 

慌てるとミスが増えやすくなるため、前日に準備を済ませておくと良いでしょう。

 

なかなか忘れ物が減らない場合は、本人に任せていても自然と治る可能性は低いです。

ある程度学年が大きくても、保護者が持ち物のチェックなどの見届けまで一緒にしてあげることをおすすめします。

 

可能であれば、チェックは子どもと一緒に行いましょう。

指さし確認などでひとつずつチェックし、チェックする方法を定着させてあげることも大切です。

 

その日持って行くものを紙やホワイトボードに書いて玄関に貼り付けておき、朝出かけるときに確実に目につくようにするのも有効ですよ。

 

 

忘れやすいことは後で確認できるようにしておく

ADHDの場合、物忘れが学習面に影響することがあります。

物忘れを防ぐためには、日々の生活の中での細かな工夫が大切です。

 

例えば、「宿題の有無や提出日を紙に書いて貼っておく」「覚えた内容はすぐに確認する」「少しずつ確実に覚える」「忘れたことをすぐ確認できる本やノートを置いておく」など。

 

「忘れない」のは難しいので、忘れてもよいので後から確認できる環境作りを目指しましょう。

 

 

気が散らない環境づくり

ADHDには集中力が続きにくいという特性があります。

勉強になるべく集中してもらうには、気が散らない環境を作ってあげる必要があります。

 

例えば、「机の上に余計なものを置かない」「テレビや音楽を消す」「兄弟姉妹と別の部屋で学習させる」など。

「20分勉強したら10分休憩」「1ページ終わったら5分休憩」など、集中の目標となる具体的な時間やページ数を設定してもいいでしょう。

 

くれぐれも、集中できないからといって子どもを叱ることのないよう気をつけてください。

 

 

 

学習障害の場合

一部の分野のみ極端に困難になる学習障害の場合、不得意教科を周りがサポートしてあげることが重要です。

 

急かさず、子どものペースに合わせてわかりやすくゆっくりと学習に付き合いましょう。

文章問題の理解が難しい場合は図を描いて説明するなど、苦手を取り除く工夫をすると取り組みやすくなります。

 

また、不得意教科ばかり勉強していると息が詰まるため、得意な教科を途中に入れてスケジュールを組むのも効果的。

不得意教科で下がりやすいモチベーションを上げてあげることができます。

 

 

 

発達障害全般に向けた学習方法

発達障害全般に向けた学習方法としては、「特別支援学級や通級指導教室、放課後等デイサービスの利用」や「家庭教師の利用」もおすすめです。

 

 

特別支援学級や通級指導教室、放課後等デイサービスの利用

特別支援学級や通級指導教室では、一般的な学級よりも人数が少ない分、教員による手厚いサポートを受けることができます。

 

通級指導教室は、ふだんは通常学級に在籍して、苦手な分野の授業だけ別の教室で受けることができるので、得意不得意の差が激しいときに有効です。

また、放課後や休日に放課後等デイサービスを利用し、周囲のサポートを受けながら他の子どもと交流を深めるのも、社会性を身につけるのに役立つでしょう。

 

家庭教師の利用

近年では、発達障害を理解した上で指導を行う家庭教師も増えています。

学習塾と異なり、マンツーマンで指導を行う家庭教師なら、子どもひとりひとりに合った内容やスピードでの学習が可能です。

ご自宅での指導なので、親御さまも安心して授業を受けさせられるでしょう。

 

 

 

 

発達障害や発達障害が疑われる場合の学習面のサポートはこちら!

家庭教師の利用は、発達障害、または発達障害が疑われるお子さまの学習サポートの手段として効果的です。

 

お子さまの勉強の不安に寄り添う家庭教師のファミリーにも、軽度発達障害のお子さま向けの家庭教師が在籍中。

指導のプロとして、お子さまとご家族のお力になります。

詳しくは、軽度発達障害のお子様向け家庭教師をご確認ください。

 

また、発達障害に関する相談は以下の機関で受け付けています。

 

  • ・かかりつけの小児科
  • ・子育て支援センター
  • ・家庭児童相談室
  • ・児童相談所
  • ・保健センター
  • ・発達障害者支援センター
  • ・療育センター など

 

子どもの発達障害について不安や悩みがある場合には、これらの機関からサポートやアドバイスを受けるようにしましょう。

 

 

 

 

発達障害の学習には特性の種類に合った対応が必要

発達障害とは、脳の発達の偏りに関係する障害のことです。

診断名としては、「自閉症スペクトラム」「注意欠陥多動性障害(ADHD)」「学習障害(LD)」などがあり、症状の度合いは人によって異なります。

 

自閉症スペクトラムの場合は見通しを立てにくい、ADHDの場合は気が散りやすいなど、発達障害には種類による特性があります。

この特性は学習面にも影響を与えることがあるため、親御さまや教師など周囲の人たちは、障害の特性や子どもの特性を理解した上で、学習や生活をサポートをすることが大切です。

 

各機関や家庭教師など、支援や指導のプロの手を借りるのもいいでしょう。

不得意な部分はカバーして上手に付き合い、得意な部分は大きく伸ばしていけると、子どもも大きな自信になります。

 

家庭教師のファミリーでは、軽度の発達障害のお子さまの学習に対応しております。

マンツーマンの授業なので、その子の特性や個性に合った学習を実現可能。

気になる方はまずは資料請求や無料体験をご利用ください。

 

著者ファミリー 代表 寺井俊行

大学生の家庭教師が主流の中、顧客からのより専門的で高度な要求に応えるため、教師のプロフェッショナルとして、質の高い授業を提供。

常にハイレベルな授業を提供できるように、日々指導法や教材の研究等を行い、また、大学生や一般の家庭教師に対して研修や授業のアドバイスを行うことで、ファミリー全体の授業スキルの向上を図っています。

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