自信がない子どもが急増!主な原因と自信を持たせるために親ができること

やる気の出し方

2023.04.28

ファミリー 代表 寺井俊行

こんにちは!家庭教師のファミリーです。

 

近年、自分に自信がない子どもが増えていると言われています。

 

自信を持つことは、積極的で生き生きとした人生を送るにあたって、とても大切なこと。

自信がないままに進んでしまうと、大人になってからの矯正は大変です。

 

子どもが自信を持てるようになるためには、周りの大人による然るべきサポートが必要でしょう。

 

そこで今回は、子どもが自信を持てない理由やそれによる弊害、また自信を持たせるためのサポート方法について詳しくご紹介します。

 

 

 

 

子どもが自信がない理由・自信をなくすキッカケとは

子どもの中には、積極的に物事に取り組むことを苦手とする子がいます。

 

新たなチャレンジを過剰に恐れたり、人前で隠れてしまったり、自分の気持ちを言えなかったり。

 

こういった行動は、自分に対する自信のなさ、つまり自己受容(ありのままの自分を受け入れること)を正しくできていないことや、それによる自己肯定感の低さが原因となっていることが多いです。

 

では、なぜ子どもは自分に自信をなくしてしまうのでしょうか。

 

その理由・キッカケとしては、次のようなことが考えられます。

  • ・褒められたことが少ない
  • ・失敗してひどく怒られたことがある
  • ・結果だけを評価されている
  • ・家庭でのコミュニケーションが不足している
  • ・友達や兄弟と比較される
  • ・親の自信のなさや決めつけ
  • ・全て親が指示している

 

各原因について見ていきましょう。

 

 

 

褒められたことが少ない

今までに褒められたことが少ない子どもは、幼い頃から承認欲求が満たされず、自分に自信を持ちにくくなります。

努力しても褒められない環境では、子どものチャレンジ精神もポジティブな気持ちも育まれません。

 

 

 

失敗してひどく怒られたことがある

失敗してひどく怒られたり自分を否定されたりしたことがあると、子どもは失敗を極度に恐れるようになります。

「また失敗したらどうしよう」という恐れは自信喪失に繋がり、子どもの自己肯定感は下がってしまいます。

 

 

 

結果だけを評価されている

親や周りの大人が結果だけを評価するのも、子どもの自信喪失に繋がります。

物事の結果は、それが例え悪くても、子どもが努力して出したもの。

その過程を見てもらえなくては、子どもは自信を失ってしまいます。

 

 

 

家庭でのコミュニケーションが不足している

家庭でのコミュニケーション不足も注意すべきポイントです。

親に十分に構ってもらえなかったり話を聞いてもらえなかったりすると、子どもは「自分に興味を持ってもらえない」「自分の存在を認めてもらえていない」と、自信をなくしてしまいます。

 

 

 

友達や兄弟と比較される

「〇〇くんはできるのに、どうしてあなたはできないの?」「お兄ちゃんはいつも〇〇なのにどうしてあなたはできないの?」というように、比較してしまうことが多いと自分に自信を持てなくなってしまいます。

 

自分の良さに目を向けるのではなく、他者と比べてどうなのかという基準になってしまうため、自己基準を持てず周囲の目を気にする子どもになってしまいがちです。

 

 

 

親の自信のなさや決めつけ

親自身の自信のなさが、子どもへの態度をネガティブなものにし、それが子どもの自信喪失に影響する可能性もあります。

また、「そんなことできるわけない」「また失敗するだろう」という親による子どもへのネガティブな決めつけの言葉も、子どもの自己肯定感低下を引き起こします。

 

 

 

全て親が指示している

やることや着るもの、食べるものなど、子どもの行動を全て親が指示している状態では、子どもは自分で考えて決めることができません。

自分に決定権がない状態が続くと子どもは親に依存するようになり、やがて自分で行動する積極性をなくし、自分に対する自信も失っていきます。

 

 

 

 

子どもが自信がないままでいると、どのような影響があるか

自信を持てないままでいると、子どもには次のような影響が出ると考えられます。

 

  • ・チャレンジを恐れて成長できない
  • ・ネガティブ思考になる

 

自分に自信がなくては、新たなチャレンジはできません。

「失敗するならやめておこう」と、諦めの気持ちが勝ってしまうためです。

 

しかし、勉強でも運動でも芸術でも、新しいことに取り組んでいかなければ、人は成長することができません。

 

自信のなさからチャレンジができずにいると、本来の力が発揮されないままになってしまいます。

 

また、自信のなさはネガティブ思考にも繋がります。

「どうせ失敗するから」「どうせうまくできないから」「僕/私なんて」といったネガティブな考え方は、チャレンジへの弊害になり、自己肯定感もますます低下させてしまいます。

 

自信のなさから生まれるネガティブな考え方は、やがて子どもの可能性を狭めてしまうでしょう。

 

このような自信のなさは、自己受容・自己肯定感と同様に、思春期までの体験をベースに形成されることが多いです。

 

その矯正は大人になってからでは難しいため、子どもが子どもである間の、親や周りの大人の対応が非常に重要になります。

 

 

 

 

逆に自信があると、どんなメリットや影響がある?

ソファに座る親子

では逆に、自分に自信を持てると、子どもにはどのような影響があるのでしょうか。

 

自分に自信を持つことには、大きく次の2つのメリットが期待できます。

  • ・積極的に物事にチャレンジできる
  • ・失敗を活かして成長できる

 

自分に自信が持てる子どもは、積極的に物事にチャレンジすることができます。

 

「きっとできる!」という思いが追い風となり、さまざまな新しい経験を積み、知識や技術を獲得することができるでしょう。

また、どんなことへも前向きな気持ちで努力を重ねることができます。

 

例えチャレンジして失敗したとしても、それはその子の成長の糧。

 

自信を持つことができれば、「これだけ頑張って、ここまでできたんだから次こそできるはず!」と、子ども自身が失敗に目を向けるよりも、努力の過程を認めることができるようになります。

 

これは、最初から失敗を恐れチャレンジしないでいる場合には決してできない経験でしょう。

 

積極的に自分を高めて成長していくことができる点が、自分に自信を持つ大きなメリットといえるでしょう。

 

 

 

 

自信がない子どもに、自信を持たせるための方法とは?

子どもに自信を持たせるためには、親や周りの大人の対応が重要です。

 

次のような対応を行うことで、子どもは自分に自信を持てるようになっていきます。
 

  • ・ありのままの子どもを認めてあげる
  • ・成長した部分・チャレンジの過程を褒める
  • ・「褒め」を取引材料にせず、幅広い褒めポイントを見つける
  • ・コミュニケーションをしっかり取り、子どもの話をよく聞く
  • ・子どもを尊重し、否定しない
  • ・子ども自身に考えさせ、選んだものを認めてあげる
  • ・親自身も自信を持つ

 

それぞれの対応について、詳しく確認していきましょう。

 

 

 

ありのままの子どもを認めてあげる

これは、最初にも少しお話しした「自己受容」です。

 

「自己受容」は、子どもが自信を持つための基礎となります。

ありのままの自分を受け入れて好きになれるように、「そのままのあなただからこそ、良いんだよ」という想いを、普段から伝えてあげることが大事です。

 

褒めることは大切なのですが、例えば「〇〇ができて偉いね」「良い子だから助かるよ」といった褒め方は、「偉い行いをする」「良い子でいる」自分だから好きでいてもらえるんだと感じてしまい、それができていないときに「こんな自分はだめだ」と自己肯定感が下がってしまう場合があります。

 

悪い部分も良い部分も全て認めて受け入れる意識を持ち、周囲も含めてそのような環境を作ってあげることで、子どもは自然と自信をつけていきます。

 

 

 

成長した部分・チャレンジの過程を褒める

他者と比較してしまうこと、結果だけを見て判断することは、子どもが自信をなくすキッカケになります。

以前の子ども自身と比べて成長した部分、挑戦した勇気やその過程を褒めることが重要です。

 

例えばテストの点数が50点だったとしても、「なんであなたはいつもこんなに成績が悪いの?」というように叱ってはいけません。

その失敗を一番残念に思っているのは子どもです。

 

「1学期の時は40点だったから10点も伸びたね!」というように以前の子どもと比べて伸びたところを褒めてあげてください。
 

チャレンジして結果が出なかったとしても、挑戦した勇気やその過程を褒め、子どもを励ましてあげましょう。

過程を褒められたことは次のチャレンジへと繋がります。

 

 

 

「褒め」を取引材料にせず、幅広い褒めポイントを見つける

子どもは先生よりも、特に親に褒められたいものです。

親に褒められることが何よりも元気と自信に繋がります。

 

ただし、注意したいのは「褒められたいならもっと〇〇しなさい!」というように褒めることを取引材料にすること。

そうしてしまうと、褒められる自分でいようとするあまり、ありのままの自分自身で良いと思えず、自己受容ができない=自信が持てない子どもになってしまいます。

 

また、つい成績や勉強のみを褒めようとしてしまいがちですが、勉強が苦手な子の場合は、親の期待に応えたくても応えられないことがあります。

 

そうなってしまうと「親の期待に応えられない」と思い込んでしまい、すべてのことに投げやりになったり無関心になったりして、やがて引きこもってしまうことに繋がることもあるため注意が必要です。

 

子どもについて幅広く観察をして、勉強以外の「褒めポイント」も見つけてあげましょう。

 

 

 

コミュニケーションをしっかり取り、子どもの話をよく聞く

子どもとのコミュニケーションも、自信を持たせるためには必要です。

大人が積極的に関わることで、子どもは「自分に興味を持ってくれている」「向き合ってくれている」と、ポジティブな感情を持てるようになります。

 

ただし、積極的にコミュニケーションをとろうとするあまり、過干渉になったり指示する立場にならないよう気をつけましょう。

子どもをサポートする立場になり、子どもの意志をしっかり尊重し、1人の人間として認めてあげることが重要です。

 

子どもの話は片手間ではなく、きちんと子どもの方に顔を向けて聞いてあげましょう。

そしてその話にきちんと向き合って共感してあげれば、子どもは自分が認められたと感じることができます。

 

 

 

子どもを尊重し、否定しない

どんなときでも、子どもを否定してはいけません。

 

「またダメだったの?」「どうせできないよ」「〇〇ちゃんはできるのに」など、子ども自身を否定する言葉は使わないようにしましょう。

 

子どもの好きなことやできること、個性を尊重しながら、肯定的な気持ちで接してあげることが大切です。

 

 

 

子ども自身に考えさせ、選んだものを認めてあげる

親が指示をする・管理をすることが多すぎるのも、自信のなさに繋がります。

子どもに考えさせること、選ばせることも大事です。

 

これは放任するということではなく、子どもが考えた・選んだことに対し、「なぜそのように考えたのか?」「なぜそう決めたのか?」という結論に至った理由を親が知ることが重要なポイントです。

 

理由を聞くことで、子どもの考え方や知識・知恵がわかり、内面の成長を知ることにも繋がります。

 

子どもが選択したものを理解して褒めることで、自己基準に自信が持てるようになりますし、内面の成長を知ることで褒めポイントも見つけやすくなるでしょう。

 

 

 

親自身も自信を持つ

親自身の自信のなさや自己肯定感の低さは、子どもに影響します。

そのため、親が自信を持つための努力をすることも大切です。

 

親が自信を持つには、まず自分を大切にすることを意識しましょう。

忙しい日常生活ではどうしても疲れが溜まりやすいですが、たまには自分のために時間を割き、リフレッシュするようにしてください。

そうして気持ちに余裕が生まれれば、子どもにも肯定的に接することができるようになります。

 

また、人と比べたりインターネットの情報ばかりを気にしたりするのはおすすめしません。

「人は人、うちはうち」と割り切り、自分や子どもの良いところに注目するようにしてください。

 

気持ちに余裕を持って子どもに対応する方法については、以下もご一読ください。

 

「子どもに勉強を教える時にイライラしてしまう…原因と対処法は?」

 

 

ご紹介した対応は、継続的かつ長期的に行う必要があります。

 

周りの大人によるこのような対応は、子どもに自信を与え、また正しい自己受容・自己肯定感を得られます。

 

つまり、「自分に自信を持つこと」と「自己受容・自己肯定感」には強い関連性があり、どちらかを向上させれば、自ずともう一方も向上させることができるのですね。

 

自己受容・自己肯定感については、以下のコラムでも詳しくご説明しています。

 

子どもの自己肯定感を高める方法、低いまま放置すると危険な理由を解説!

 

 

 

 

子どもに自信を持たせる勉強のコツについてもご紹介

自分に、また勉強に自信をなくしてしまった子どもに勉強と向き合ってもらうには、次のような方法が効果的です。

 

 

 

​​「やればできる!小さな体験」を数多く経験させる

勉強について一度自信をなくしてしまうと、立ち直らせるのには相当の時間と労力が必要になります。

 

まずは勉強を進める上で、いきなりハードルを上げない、親の基準でできることを図らない、他者とは比較しないことが大切です。

 

自分ができるから・他の子どもができるから、うちの子もできると思い込まずに、今の状態を注意深く観察してあげてください。

 

現段階で子どもができるであろう「小さな体験・挑戦」に取り組ませて成功体験を積み重ねることや、或いはつまづいた箇所に戻って、一つずつしっかり理解してから先に進む勉強方法と学習環境を用意してあげることが、自信を取り戻す具体的な対策となります。

 

例えば鉢植えの植物に、早くきれいな花が見たいからといって水をジャブジャブあげても根が腐って枯れてしまいますよね。

 

子どもも同じで、成長をサポートするためには注意深く観察して足りない部分を補ってあげて、長い目でじっくり見守るということを忘れないようにしましょう。

 

 

 

マンツーマンの指導を取り入れる

学校での集団学習では、どうしても子どもは他の子どもと結果で比較されてしまいます。

激しい競争にさらされて、萎縮してしまう子もいるでしょう。

そんな環境では、一人ひとりの個性を認め、その自信を育ててあげることは困難です。

 

そこで検討したいのが、マンツーマンの指導を行う「家庭教師」です。

指導者と子どもがマンツーマンで学習できる環境では、その子の個性を認めて活かしていくことができ、指導者の適切な対応により自信を効果的に高めてあげることができます。

 

また、集団学習で崩れてしまった自己受容・自己肯定感を立ち直らせることも可能でしょう。

 

家庭教師のファミリーでは、生徒としっかり向き合い、その悩みに寄り添うマンツーマン指導を提供しています。

 

経験豊富な講師が子ども一人ひとりの特性を理解した上で授業を実施し、理解力と自信を育てます。

 

「成績を上げたい」方はもちろん、「子どもに自信を持たせたい」という方も家庭教師のファミリーにぜひご相談ください。

 

 

 

 

自信がない子どもに自信を持たせるには、周りの対応が重要

子どもの中には、自分に自信が持てず積極的に行動できない子がいます。

そのキッカケを作るのは、褒めない、失敗を叱るといった周りの大人の対応。

 

このような対応を受け自信を失った状態では、子どもは自己受容ができずに自己肯定感を下げ、やがて挑戦を恐れてネガティブな発想をするようになってしまいます。

 

反対に、自分に自信がある子どもは、積極的に物事に挑戦し、成長していくことが可能です。

 

親をはじめとした周りの大人は、子どもの気持ちに寄り添いながら、その自信を育ててあげる必要があります。

 

指導者と子ども1対1での学習は、その方法のひとつ。

家庭教師のファミリーでは、経験豊富なプロの講師による質の高いマンツーマン授業を行っています。

 

一人ひとりに合わせたカリキュラムを組んで、子どもに寄り添いながら行う授業は、子どもに自信を持たせてあげたい方にもぴったりです。

まずは資料請求や無料体験をご利用ください。

 

著者ファミリー 代表 寺井俊行

大学生の家庭教師が主流の中、顧客からのより専門的で高度な要求に応えるため、教師のプロフェッショナルとして、質の高い授業を提供。

常にハイレベルな授業を提供できるように、日々指導法や教材の研究等を行い、また、大学生や一般の家庭教師に対して研修や授業のアドバイスを行うことで、ファミリー全体の授業スキルの向上を図っています。

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