勉強のやる気が出ないときの対処法!そもそもの原因と継続のコツを解説
2026.01.30
ファミリー 代表 寺井俊行
「勉強しなきゃいけないのに、やる気が出ない」「机に向かってもすぐに集中力が切れてしまう」など、子どもがこのような状態で悩んでいませんか。
勉強のやる気が出ないのは、決して怠けているわけではありません。正しいやり方がわからないまま机に向かっても結果が出ないのは、心理的・環境的・身体的な要因が複雑に絡み合っていることが多いのです。
この記事では、勉強のやる気が出ない原因を明らかにし、すぐに実践できる対処法や、長期的に継続するためのコツを紹介します。さらに、親としてどのように関われば子どもの自立学習を促せるのか、具体的なサポート方法も解説します。
なぜ勉強のやる気が出ないのか?主な原因7つ
勉強のやる気が出ない背景には、さまざまな要因が存在します。まずは、その原因を正しく理解することが大切です。
原因1 そもそも勉強が楽しくない
勉強が楽しくないと感じていると、やる気は湧いてきません。内容が難しすぎたり、興味が持てなかったりすると、取り組むこと自体が苦痛になるためです。
とはいえ、問題が解けたときの達成感を積み重ねることで、少しずつ抵抗感は薄れていきます。達成感を得ると脳内でドーパミンが分泌され、自然とやる気が高まる仕組みになっているのです。
原因2 勉強をしても成果が出ない
努力しているのに成績が上がらないと、やる気は急速に失われます。ただ、人間の成長は一直線ではなく、階段を上るように進むものです。
しばらく横ばいが続いたあと、ある日突然ぐんと伸びるタイミングがあります。これはプラトー期と呼ばれ、成長に向けた力を蓄えている大切な期間なのです。
原因3 勉強をする目的や目標がない
何のために勉強するのかが不明確だと、意欲はどうしても湧きにくくなります。
志望校に合格したあとの具体的な学校生活や、将来就きたい職業と勉強を結びつけて考えることで、日々の努力に意味を見いだしやすくなります。
原因4 勉強に適した環境が整っていない
スマートフォンやゲーム、漫画などの誘惑が視界に入る環境では、集中力を維持することは難しくなります。
これは子どもに限ったことではありません。人間の意志力には限界があるため、こうした誘惑と戦うだけで貴重なエネルギーを消耗してしまうのです。
原因5 心身のコンディションが悪い
睡眠不足や疲労が溜まっていると、やる気が出にくくなります。寝不足のときなどは頭がぼんやりしてしまい、内容がうまく入ってこないというのは、大人でもしばしば起こる現象です。
また、脳の主なエネルギー源は、ブドウ糖とビタミンB1です。朝食を抜いたり、偏った食事が続いたりすると、脳が十分に機能できず、集中力も低下してしまいます。
原因6 「やらされ感」で勉強している
親からの「勉強しなさい」というプレッシャーは、逆効果になることがあります。
外発的な動機付けで勉強している場合、モチベーションはどうしても長続きしません。自分で「やりたい」と決めたという自己決定感こそが、持続的なやる気を生み出す大切な要素です。
原因7 勉強方法がわからない
勉強のやり方がわからないと、やる気を出すのは難しくなります。「どうやって勉強するのか」「何から始めればよいのか」が曖昧なままだと、最初の一歩を踏み出せないためです。
一人ひとりに合った最適な勉強法を見つけることができれば、安心して取り組めるようになり、やる気も自然と引き出されていきます。
すぐできる!勉強のやる気を引き出す15の方法
原因がわかったら、次は具体的な対処法に進みます。
とくに大切なのは「やる気が出るのを待つ」のではなく「行動することでやる気を生み出す」という考え方です。動き始めることで頭が働き、気持ちも前向きになっていきます。
1、やることをリスト化しておく
やるべきことをリスト化しておくと、迷わず勉強に取り掛かれます。
リストは、達成しやすい小さなタスクに分けて作ることがポイントです。完了したタスクにチェックを入れると達成感が生まれ、次の行動にもつながります。
たとえば、前日の夜にリストを作っておくと、翌朝すぐに勉強を始められるでしょう。
こちらの記事では、勉強に効率のよい時間帯について解説しています。
時間帯による特性や効果的な勉強法も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
2、時間ではなく分量で区切る
「2時間勉強する」ではなく「問題集を10ページやる」といったように分量で区切ると、やるべきことが明確になります。
どこまでやればよいのかが見えているため、迷いが減り、集中して取り組みやすくなります。
3、スマホ・ゲーム・漫画などの誘惑を遠ざけておく
誘惑を断ち切る最も効果的な方法は、物理的に遠ざけてしまうことです。
勉強中はスマートフォンを別の部屋に置く、ゲームや漫画は布をかけて視界から消すなど、少しの工夫で集中力は大きく向上します。
4、ご褒美を用意しておく
「この問題集を10ページ終えたら好きなお菓子を食べる」といったように、ポジティブな報酬を用意しておく方法も効果的です。ご褒美は、達成しやすい小さな目標に対して設定することが大切で、無理なく取り組める流れをつくれます。
5、とにかく勉強に取り掛かる
勉強のやる気は、始めてから湧いてくることが多いものです。脳には作業興奮という働きがあり、まず行動を起こすことで次第に集中力が高まっていく仕組みが備わっています。
「5秒ルール」を使い、カウントダウンのあとすぐに手を動かすよう意識すると、勉強のスイッチが入りやすくなります。
6、好きな科目・得意な科目から取り掛かる
得意な科目は「解ける」「わかる」といった成功体験が得やすく、自信につながります。
ポジティブな流れを保ったまま苦手科目に取り組むと、心理的な抵抗感がぐっと減り、勉強に入りやすくなります。
7、ポモドーロ・テクニックを試す
ポモドーロ・テクニックとは「25分間集中して勉強し、5分間休憩する」のサイクルを繰り返す方法です。
時間を短く区切ることで負担が軽くなり、質の高い集中を保ちやすくなるテクニックとして、近年注目されています。
8、勉強する科目を変えてみる
集中力が切れてきたら、思い切って科目を変えてみましょう。
暗記系から計算系へといったように、脳の使う部分を切り替えることで負担が分散され、疲労を溜めずに学習を続けやすくなります。
9、気分転換に身体を動かす
散歩やストレッチなどで体を動かすと、血流が促進されて脳に新鮮な酸素が届きます。セロトニンの分泌が促されることで、気持ちも前向きになりやすくなるでしょう。
短時間の運動でも十分効果があるため、気分転換として取り入れやすい方法です。
10、適度に休憩をはさむ
休憩を入れずに勉強を続けると、疲労やストレスが蓄積し、理解力や判断力が低下してしまいます。
集中力が落ちてきたと感じたら、意図的に休憩を取り入れることが大切です。短時間でも気持ちが切り替わり、学習効率が戻りやすくなります。
11、勉強の記録を付ける
勉強時間や進捗をノートやアプリに記録すると「これだけ頑張った」という事実が目に見える形で残ります。この積み重ねが自己効力感を高め、次の行動への意欲につながります。
12、勉強する場所を変えてみる
図書館や自習室、カフェなど、いつもと違う環境で勉強すると脳に新しい刺激が入り、リフレッシュした気持ちで取り組めます。
静かな場所の方が集中しやすい人もいれば、適度な雑音があった方が勉強がはかどる人もいます。自分に合う環境を見つけることが大切です。
13、文具などのアイテムを新調する
お気に入りのペンやノートを新調すると「これで頑張ろう」という前向きな気持ちが生まれます。
香り付きのアイテムを取り入れてみるのもよいでしょう。ペパーミントやオレンジスイートの香りには、計算ミスを減らす効果が報告されています。勉強のスイッチを入れる助けにもなります。
14、集中できる・気分が上がる音楽を流す
集中して勉強したいときは、歌詞のないBGMがおすすめです。雑念が入りにくく、集中を妨げません。
また、勉強を始める前に好きな曲を聴くと気持ちが整い、モチベーションのスイッチを入れやすくなります。
15、友達と進捗を報告し合う・勝負する
同じ目標を持つ友達と切磋琢磨すると、競争心や連帯感が生まれます。心理学ではこれを共同方略と呼び、やる気を引き出す有効な手段とされています。
互いに進捗を報告し合うだけでも、前向きに取り組みやすくなります。
三日坊主で終わらせない!勉強のやる気を持続させる方法
一時的にやる気が出ても、それが続かなければ学習効果は得られません。とくに大切なのは、やる気に頼るのではなく、続けられる仕組みをつくることです。
ここでは、勉強を長く続けるための具体的な方法を紹介します。
勉強の目的と目標を設定する
長期的な最終目標を明確にすることは、継続の大きな原動力になります。
「〇〇大学に合格する」「将来△△の仕事に就く」など、できるだけ具体的な未来像を思い描いてみましょう。目標がはっきりすると、日々の努力が自分の未来につながる「大切な投資」だと実感しやすくなります。
短期目標やスモールステップも設定しておく
最終目標から逆算し、達成可能な小さな目標を設定しましょう。
「今月中にこの単語帳を終わらせる」など、スモールステップを刻むことが大切です。小さな成功体験を積み重ねるほど自信が生まれ、自己肯定感も高まっていきます。
勉強のスケジュールは無理のない内容にする
やることを詰め込みすぎると、計画どおりに進まなかったときに自己嫌悪に陥ってしまいます。
計画を立てる際は、意図的に余裕を持たせることが大切です。毎週「予備日」を設けておくと、調整がしやすくなり、無理なく続けられます。
定期的に休む日をつくる
週に1日は完全に休む日をつくり、好きなことをして過ごしましょう。
休息は決してサボりではなく、次の学習への集中力と意欲を高めるための大切な時間です。
安心して休める日をあらかじめ決めておくことで、メリハリのある学習が続けやすくなります。
応援してくれる人の存在を意識する
自分を応援してくれている人たちの顔を思い浮かべると「期待に応えたい」という前向きな気持ちが生まれます。こうした気持ちはポジティブなプレッシャーとなり、やる気を支えてくれます。
他人と成績を比較しない
他者との比較は、劣等感につながりやすい行為です。
しかし、比べるべき相手は、まわりの誰かではなく過去の自分なのです。
「1か月前の自分よりこれだけ成長した」といったように、自分自身の変化に目を向けてみましょう。
睡眠時間は削らない
睡眠中には記憶の整理と定着が行われるため、睡眠時間を削ってしまうと学習の効果が十分に発揮されません。
とくに成長期の子どもには、最低でも7.5時間の睡眠が必要とされています。しっかり眠ることで集中力が高まり、勉強の成果も出やすくなります。
親はどうする?勉強のやる気が出ない子どもへの対処法
子どもの勉強のやる気を引き出すために、親はどのように関わればよいのでしょうか。
株式会社NEXERと家庭教師のファミリーによる調査では「子どもの家庭学習を習慣化できていると感じますか?」という質問に対し、ノーと答えた保護者が56.4%にのぼりました。
理由として多く挙げられたのが、本人のやる気の問題、ゲームやスマートフォンなど誘惑が多いこと、学習方法がわからないこと、親の関わり方がわからないこと、勉強する環境が整っていないことの5点です。
このように子どものやる気が続かない背景には、本人の問題だけでなく、環境や習慣そして親の関わり方など、さまざまな要素が絡んでいます。
調査データ引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002048.000044800.html
では実際、親はどのように関われば、子どものやる気を引き出せるのでしょうか。
勉強する環境を整える
親が整えるべき環境は、物理的なものだけではありません。誘惑物を視界から遠ざける、適切な室温や照明を保つ、静かな空間を確保するといった物理的な環境づくりは、もちろん大切です。
しかし、それ以上に重要なのが心理的な環境です。家庭が子どもにとっての安全基地となることで、安心して学習に向き合える土台が整います。
結果ばかりに目を向けすぎない
成績という結果だけを見るのではなく、過程に目を向けることが大切です。
褒めるべきなのは、日々の努力や進捗です。「毎日机に向かっているね」「前回より丁寧にノートをまとめているね」など、プロセスを認める言葉をかけてあげましょう。褒められることでドーパミンが分泌され、子どもの自己肯定感や学習意欲が高まります。
子どものやる気を削ぐことはせず見守る
親の過度な干渉は、子どもの自尊心を低下させる原因になります。
とくに大切なのは、一歩引いて見守る姿勢です。
子どもが「自分で考え、行動する」という自立学習のサイクルを回せるよう、親はサポート役に徹しましょう。必要なときに適切なアドバイスをする、教育顧問のような存在であることが理想です。
しかし、今の勉強法が合っているのか、どこでつまずいているのか、受験までに何を優先すべきかといった「勉強の中身」までは判断が難しく、よかれと思ったアドバイスが親子の衝突の原因になることもあります。
そこで効果的なのが、第三者であるプロが勉強法を見直す役割を担うことです。
客観的な分析が入ることで、子どもも受け入れやすく、改善が早く進みます。
家庭教師のファミリーでは、自立学習力の育成に着目した指導コンセプトで、根本的な解決を図り、夢に向かって自走できるスキルを身に付けるのをサポートしています。
まとめ
勉強のやる気が出ない原因には、心理的、環境的、身体的な要因が複雑に絡み合っています。まずは原因を見極め、短期的には「まず始める」「場所を変える」「ご褒美を用意する」といった方法を試してみましょう。
とはいえ、家庭で工夫してもなかなか改善が見られず、親子ともに悩んでしまうことがあります。そんなときは、家庭教師のサポートが入ることで、子どもが気持ちを整えやすくなり、勉強に向かう一歩を踏み出しやすくなります。
家庭教師のファミリーでは、完全1対1の指導と、ティーチングとコーチングを組み合わせた独自メソッドで自立学習力を育てます。
• どこでつまずいているのか
• どんな勉強スタイルが合うのか
• 受験まで何を優先すべきか
こうした課題を専門家が丁寧に分析し、お子さま一人ひとりに合わせた学習プランを一緒に作り上げていきます。教育顧問としての相談対応も行い、子どもが自分の力で未来に進めるよう伴走します。
お子さまの勉強ややる気について不安がある場合は、ぜひ一度ファミリーにご相談ください。LINEでも個別相談を受け付けていますのでご利用ください。
家庭教師のファミリーでは、豊富な指導データをもとに指導メソッド・指導ノウハウを活かし、お子さま一人ひとりの性格や学力、環境に合わせたマンツーマン指導を行っております。お子さまの学習に関してお悩みの際にはぜひお問い合わせください。
著者ファミリー 代表 寺井俊行
大学生の家庭教師が主流の中、顧客からのより専門的で高度な要求に応えるため、教師のプロフェッショナルとして、質の高い授業を提供。
常にハイレベルな授業を提供できるように、日々指導法や教材の研究等を行い、また、大学生や一般の家庭教師に対して研修や授業のアドバイスを行うことで、ファミリー全体の授業スキルの向上を図っています。
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